ドイツ語に対して、なんとなく「いかつい」イメージを持っているのは、日本人だけではないみたいです。
今回の記事では、ドイツ語初心者や、これからドイツ語を勉強してみようという人に向けて、ドイツ語の基礎的な知識と、日本語の中のドイツ語由来の外来語について紹介します。
ドイツ語のイメージ「いかつい」?
みなさんは「ドイツ語」について、どういうイメージを持っているでしょうか?
他のヨーロッパ言語と比較すると、こういったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
How German Sounds Compared To Other Languages || CopyCatChannel
このイメージは日本だけでなく、ドイツ以外のほかの国の人でも持つ印象のようです。
日本では第二外国語としてドイツ語が開講されている大学が多くありますし、ヨーロッパに旅行する際にドイツは主要滞在先となっているため、比較的メジャーな言語といえるでしょう。
そこでまず今回は、ドイツ語にまだ触れていない人、ドイツ語を習おうかと思っている人にドイツ語とはそもそも何なのかを紹介していきたいと思います!
1. ドイツ語圏
まず、ドイツ語はどこで話されているのかという話です。
もちろん、話者人口が多いのはドイツです。加えて、ドイツ語が公用語となっているのはオーストリア、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、リヒテンシュタインの5か国です。
そのほか、一地域で、もしくは少数ながらドイツ語を話す人がいる国はイタリアやフランス、チェコやデンマークなどがあります。この結果、EUの中ではおよそ16%の人がドイツ語を話すということになります(英語はEUの中で51%の人が話せるようです)。
さらに、ヨーロッパの外でも、アフリカのナミビアなどでドイツ語は話されています。
世界的に見ても、ドイツ語のネイティブスピーカーは、日本語に次いで10番目に多いです(1位は中国語、2位は英語、3位はヒンディー語)。
2. 日本語の中でのドイツ語
日本では、もともとドイツ語のものが外来語として一般的に使われているワードが多々あります。中でも医学・化学の分野ではドイツ語由来のものが多いです。
例えば医者が使う’カルテ’はドイツ語の’Karte’、実験器具である’メスシリンダー’は’Messzylinder’から来ています(英語ではGraduated cylinder’)。
元素でもナトリウムやマンガンは実はドイツ語なので、英語で話す時はそれぞれ’Sodium’、’Manganase’と、別のものになります。
少し堅苦しい分野の紹介が最初になってしまいましたが、音楽やウィンタースポーツなどでも、ドイツ語由来の単語が多くあります。
指揮者が使うタクト(Takt)、スキー場のゲレンデ(Gelände)、山小屋(ヒュッテ, Hütte)もドイツ語です。アルバイト(Arbeit)やメルヘン(Märchen)という言葉もドイツ語由来だということは有名だと思います。
グリム童話やメルヘン街道、シンデレラ城のモデルともなったノイシュバンシュタイン城は日本でも有名ですよね。
今回はドイツ語の基礎情報について、2つに分けて紹介しました。次回はドイツ語がほかの言語と比べて簡単だと思われる点、難しいと思われる点を紹介していこうと思います。