実は顔文字にも使われているロシア語のアルファベットはキリル文字といって、全部で33文字あります。英語と似ている文字もあり、特に今までずっと英語を学んできた方にとっては大変ややこしいアルファベットです。
私も大学でロシア語を学び始めるまでは英語オンリーでしたので、ロシア語学習においてはまずこのアルファベットを覚えるのに一苦労しました。
ということで、今日はロシア語のアルファベットを正しく覚えるコツというテーマで、記事を書いてみたいと思います。
まずはひたすら書いて覚える
最初は、А БВ Г Д Е Ё Ж З И Й К Л М Н О П Р С Т У Ф Х Ц Ч Ш Щ Ъ Ы Ь Э Ю Яと、アルファベット順にひたすらノートに書いて覚えます。私はきちんと覚えるまで1日最低10回は書いていました。
書き順も正しく書いて、できれば一文字ずつ発音しながら書いていくことが理想です。英語のアルファベットもABCDEFG…と、キラキラ星の歌に合わせて覚えた人も多いのではないでしょうか?
英語のアルファベットは26文字なので字余りしてしまいますね・・(笑)。ロシア語のアルファベットの歌は聞いたことがありませんが、もしかしてあるのかもしれません。
4つにグループ化して覚える
どんな文字があるのかが分かってきたら、今度はローマ字と比較しながらグループ化しながら覚えます。
ローマ字に似ているもの
А (アー)Е (ィエー) К (カー)С(エス)Л(エル) М(エム)О(オー) Т(テー)
若干発音や書き方が異なりますが、これらはローマ字にも似ているので、まず一番に覚えてしまいましょう。
ローマ字に似ていないもの
Б(ベー) Г(ゲー)Ё(ィヨー)Ж(ジェ)П(ペー)Ф(エフ)Ц(ツェ) Ч(チェ) Ш(シェ) Щ(シシ) Ы (ゥイ)Э(エー) Ю(ユー)
たくさんありますね・・これらは見た目から「あ、なんかロシア語っぽい」というような、独特な形をしているものですので、割と覚えやすいかなと思います。
番外編としてЪとЬがありますが、これらはそれ自身では発音を持たず、他の単語にくっついた時に音を変化させる面白い役割をもったアルファエベットになります。
ローマ字に似ているけれど発音が違うもの
В (ヴェー)Н(エヌ) Р(エル) У(ウー) Х(クハー)
出ました・・この5つがローマ字に似ていてややこしいんですよね。でも数えてみたら5つしかありませんね!
この後にも述べますが、こういった覚えにくいアルファベットは、単語をまるごと覚えてしまうのが一番です。
例えば、 教科書や新聞でよく出てくるРоссияはRussia(ロシア)、という意味ですので、Рはローマ字でいうところのRだな・・ということが思い出せます。
逆にロシア語を勉強しすぎると今度は英語読みを間違えてしまいます(笑)Happy が ”ハルゥ” に見えてしかたなくなります。
ローマ字(数字)に微妙ににているけれど発音が違うもの
И(イー)Й(ィ)З(ゼー)Я(ヤー)
ИやЙはローマ字のNをひっくり返したような形ですね。Зは数字の3(もしくはドラえもんの口)に激似です。
Яはローマ字のRを左右逆にしちゃったみたいな形をしていますね。これはもうこういうものだと認識してしまいましょう。
単語として覚える
グループ化してアルファベットを覚えたら、あとはそれらの頭文字が使われている単語をまるごと覚えてしまいます。
ロシア語は文字の配置によって発音も微妙に変わりますので、頭文字以外の場所にきている文字の読み方は慣れてきてから頑張るとして、まずは頭文字に集中しましょう。
先ほど例に出した、Россияはもう”ポシー”などと読んではいけませんよ(笑)。
辞書の中から自分に一番親しみやすい単語を選んでまるごと覚えてしまいましょう!
Автомобиль(自動車)、Балет(バレエ)、Виза(visaビザ)・・といった具合ですね。
どうでしたでしょうか? 確かにロシア語の文字はトリッキーですが、文字が読めるようになるとかなり楽しいです。書いて発音して単語を見て覚えて、五感をフル活用して覚えてみてください!
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執筆者:Marikochka(ペンネーム)
子供の頃から外国に興味があり、海外への短期・長期の留学を経て、今では英語とロシア語を使ってお仕事をしています。今も”海外”というワードには過剰反応してしまいます(笑)