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「外人」って差別用語?「ガイジン」と呼ばれると外国人が嫌がる理由

日本語

日本人は街で外国人を見かけると「外人」といいます。「外人」も「外国人」も同じですが、外国人の中にはそう呼ばれるのをひどくいやがる人が多いです。外人はなぜ「ガイジン」と呼ばれると嫌がるのでしょうか。「外人」というのは差別用語になるのでしょうか?

「外人」は差別用語ではない

外国人
「外人」は「外国人」と同じです。どちらも差別用語ではありません。意味は、「外国から来た人」となります。つまりその国の国籍を持たない人という意味です。

日本においては、日本人以外の人はみな「外人」です。逆に、海外で暮らす日本人は、その国の人から見れば「外人」ということになります。

外人はなぜ「外人」と呼ばれるのを嫌がるのか

日本、日本人

日本にいると日本人にとって、外国から来る人はみんな「外人」です。日本にいる外国人が、日本人から「外人」呼ばわりされて嫌な顔をするのは、日本人がいつまでも外人を「外人」としてひとくくりにしているからです。

「外人」にも「外国人」にも差別的な意味はありません。日本人がそれらの言葉を使う時にも、差別的な意識はほとんどないでしょう。

外人が「外人」と呼ばれていやがるのは、「外(国)人」という言葉に、排他的な意味があるからです。

日本人が言うところの「外人」の中には、本当は「アメリカ人」もいれば「フランス人」も「ポルトガル人」も「中国人」もいるはずです。しかし、日本人の中は、それらをみなひとくくりにして「外人」と呼ぶ人がいます。

「私はイギリス人です」と自己紹介した後にも関わらず、「外人」「外国人」と言われ続ければ、いい思いはしませんよね。「外人」といわれればいわれるほど、「お前は日本人と違う」「この国の人間ではない人」と言われているような気分になります。

自分が海外にいるとしたら

日本と外国人
想像してみてください。日本人の私たちだって海外に出れば「外人」です。海外で「外人」と呼ばれることは、自分が日本人であれ中国人であれ、その他「外国から来た人」としてくくられるということです。

特にその国に居住して、その国の人と仲良くなろうとしている外国人にとって、いつまでも「外人」と呼ばれてよそ者扱いされるのはとてもつらいことでしょう。一個人として尊重されていないと感じるかもしれません。

いつまでも「外国人」呼ばわりするということは、その人個人やその人の出身国について興味がない、という意味にもなります。

「外人」が持つ意味の不思議

外人
そんなわけで、その人がどこの国から来た人かわかったら、「〇〇人」として意識してあげましょう。日本人と「外人」として付き合うのではなく、「日本人」と「〇〇人のXXXさん」として交流を深めると良いですね。

ひとつ付け加えておくと、日本人が使う「外人」という言葉には、もうひとつ不思議な点があります。

みなさんは「外人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。私もそうですが、真っ先に思い浮かべるイメージは「鼻が高くてホリが深い」「背が高い、またはグラマー」「金髪」「青い瞳」などではないでしょうか。

面白いことに、日本人のイメージする「外人」は「西洋人」なのです。外人には当然中国人や韓国人などのアジア系外国人や黒人も含まれるのに、むしろアジア系外国人の方が国内には多いはずなのに、です。

これは、日本人にとっての「外人」という言葉は、単に「海外から来た人」という意味ではなく、「自分たちとは違う者」の意味を強く含んでいるということだと思います。

これがまた、外人のカンに触るのかもしれません(苦笑)。

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