中国語を勉強する人にとって、難しいことの一つにスピーキングがあります。中国語を何年も学習した人でも、スピーキングが苦手だという人はたくさんいます。中国語のスピーキングを上達させるのはどうして難しいのか、早く上達させるにはどうすれば良いのか考えてみました。
1.正しい中国語の発音を身に付ける
中国語学習者にとって最も難しいと感じることは「発音」です。中国語の発音が上手くできていないために、リスニングができない→聞き取れないからスピーキングできない、という人が多いと思います。
ですから、中国語のスピーキングスキルを上達させたいと思うなら、正しい発音の学習は必須です。
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2.中国語ネイティブの勢いにひるまない
実際に中国語のネイティブと話していると、国民的に控えめな日本人は、会話に消極的になってしまいがちです(笑)。特に、中国人は、相手の話していることが聞き取れなかったり、分からなかったりすると「あっ?」と、しかめっ面で聞き返してきます。
彼らの渋い表情に、われわれ日本人はついひるんでしまうのですが、そこで、ためらわず自分の言いたいことを主張する勇気が必要です。
そもそも、中国には方言が多く、標準語とされている「北京語=普通話」を話していても、アクセントが強くてよくわからないことがあります。中国人同士の意思疎通も簡単ではありません。その点は中国人同士でも「ああっ?」とやり合っているので気にしないことです。
ですから、中国人に「ああっ?」と聞き返されても、しつこく自分の言いたいことを連発する「ずうずうしさ」を身に付けましょう。
3.中国語を話すチャンスを増やす
日本で中国語を勉強している人は、中国語を話す機会が限られます。そのような人でも、中国語会話レッスンに参加するなど、中国語を話す機会を増やすようにしましょう。
ビジネスなどで、中国語のネイティブと話す機会があるなら、それを逃さないことです。中国語のネイティブの中には、英語に堪能な人も多いのですが、やはり中国語で話しかけられるとみんな嬉しいようです。自分のスピーキング力に自信もつきますので、ぜひ、積極的に話しかけるようにしてみてくださいね。
4.話せなかったことを復習する
中国語のスピーキング上達で大切なのは、「予習」よりもむしろ「復習」です。ネイティブとの会話で、自分が上手く言えなかったことを忘れないようにします。ネイティブとの会話で表現できなかったことを、後で自分で調べて、次には話せるように準備しておくことが、スピーキング力を伸ばす秘訣です。
これは、意外と難しいもので、いつも同じことが言えなくてもどかしく感じることは、私にもよくありました。
「どう言えばいいのか分からなかった」というポイントを、忘れないようにして、その日のうちにクリアにしたいですね。
5.一つのテキストをしつこく勉強しよう
中国語を独学で勉強している人はたくさんいます。最近は中国語のテキストもたくさん出ています。でも、私は、本当に気に入った教材をしつこく何度も学習することをおすすめします。
私も経験がありますが、新しい中国語のテキストを書店などで見つけるとつい買いたくなります。いろいろなテキストに手当たり次第にトライするという方法もありますが、(私の場合)自分がお金をかけた分、中国語が身についたとは思えません。
それよりも、お気に入りの中国語のテキストをしつこく何度も読んだり、CDを聞いたりしたことのほうが、長期的に役に立ってきたという実感があります。そうやってインプットされた中国語は、ふとした時にスピーキングの現場で自然と口から出てきたりします。
まとめ
以上のことをまとめると次のようになります。
- 正しい中国語の発音を身に付ける
- 中国語ネイティブの勢いにひるまない
- 中国語を話すチャンスを増やす
- 話せなかったことを復習する
- 一つのテキストをしつこく勉強しよう
中国語のネイティブは、中国語で話しかけられるとびっくりするくらい喜ぶものです。文法が少々間違っていても、彼らは気にしません。相手の勢いにひるまず、どんどん積極的に話しかけてみましょう。