中国人と日本人はどちらもアジア顔なので、欧米諸国で見かけると「あれ、日本人かな?中国人かな?」と思うことがあります。
それは相手も同じで、ふと「你会说中文吗(nǐ huì shuō zhōngwén má)?」と聞かれることがあります。そういうとき、みなさんはどう答えますか?
話せますと答える場合
huì shuō可以。
kě yǐ
私がよく使うのが上の2つ。シンプルですが、一応「話せます」という意味になります。個人的には、「可以。」の方が「大丈夫よ」という感じで、ちょっと婉曲的なイメージがあります。
少し話せますと答える場合
「話せます」と言い切れるほどに中国語に自信がないときは、次のように返してみましょう。
yī diǎn diǎn
(少しなら)听得懂。
tīng de dǒng
(聞いてわかる程度なら)
可以说,但是不太好。
kě yǐ shuō,dàn shì bú tài hǎo
(話せるけどあまりうまくないよ)
「听得懂。」という言い方をすると、聞いてわかるけど話すのはあまり得意じゃないというニュアンスが伝わります。例えば、広東語が母国語の人に「你会说国语吗(nǐ huì shuō guóyǔ má)?」と聞いてみると、この答えが返ってくることがあります。
話せませんと答える場合
bú huì
「話せません」という意味ですが、中国語で返答する限り、向こうは少し変な顔をするでしょうね。だって、「你会说中文吗?」の意味は分かっているということですから。
中国人なら中国語(普通話)を話せるわけではない
日本人同士の場合、海外で日本語が聞こえてきたら「日本語分かりますか?」と聞くよりも「日本の方ですか?」と聞くことの方が多いと思います。日本人にとっては、日本人=日本語が話せる、という共通認識がありますよね。
一方、中国人の場合、国籍が中国人だからといって必ずしも標準中国語(普通話、国语guóyǔ)が話せるとは限りません。ですので、海外においても「你是中国人吗(中国人ですか)?」と聞かれるよりも「你会说中文吗(中国語ができますか)?」と聞かれる頻度の方が高いと感じます。
私は日本人なので、「你是中国人吗(中国人ですか)?」と聞かれたら「不是(ちがいます)」と答えますが、「你会说中文吗(中国語ができますか)?」と聞かれると「可以」と答えます。
それで、道を尋ねられたりして教えてあげると「谢谢Xièxiè」でお別れです。最後まであの人は私のこと日本人だとは思っていないんだろうなあ…と思いながら。