中国語「你好」は「こんにちは」ではない

中国語のテキストでは、まず「你好」は、「こんにちは」という基本のあいさつとして学びます。これは、北京語でも広東語でも使われます。北京語では「ニーハオ」、広東語では「ネイホウ」と発音されます。しかし、実際中国では、「你好」は「こんにちは」よりもむしろ「初めまして」の意味で使われることの方が多いようです。

映画やテレビでも、お見合いやビジネスの場面で、お互い誰かに紹介されるなどして初めて顔を合わせる時、「你好、你好!」と言いながら握手したりしています。

中国語のテキストで、初めましては「初次見面」と教えられますが、これは英語の「How do you do?」の訳語です。

ですから、中国でこのフレーズを使うと、外国人ということがバレバレです。中国人で、このフレーズを使う人に会ったことがありません。

では、中国人が誰かと初めて会った時には何と言うのか。それが、「你好」です。では、道端で知り合いに会った時、中国人は何とあいさつするのでしょうか?

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日常会話のあいさつでは「ご飯食べた?」

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photo credit: Street [Yuyuan Shopping Center / Shanghai] via photopin (license)

街で知り合いに出くわしたとき、多くの中国人は「吃饭了吗?」とよく言っています。

直訳すると「ご飯食べた?」という意味ですが、これが日常挨拶の基本です。中国では、少し前まで、みんながみんな毎日ご飯を三食、食べられる暮らしではありませんでした。今でも、貧しい省に行くと、いまだにお腹いっぱいご飯を食べられない人たちがいます。

この挨拶は、そんな中国の生活を反映したものだと思います。実際には、この挨拶に深い意味はありません。

ご飯を食べた後だったら「吃过了」とか「吃饭了」と答えます。まだ食べていないなら、「没有」とか「没吃」と言います。別に、ご飯を食べていないと答えても、「じゃ、いっしょに食べに行こうか」となるわけではありません。

広東語でも同じ?

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photo credit: Renmin Park Tianjin 066 via photopin (license)

この挨拶の習慣は広東語でも同じです。「ご飯を食べる」は北京語では「吃饭(チーファン)」、広東語では「食飯(セッファーン)」と言います。ですから、広東語のあいさつ表現として同じように「食咗飯没(セッジョーファンメイ)?」という言い方があります。

先ほど、「你好」は広東語でも使うと書きました。広東語でも初めて会った人に向かってよく「你好(ネイホウ)」と言ったりしますが、北京語話者の「你好」よりもその頻度は少ないような気がします。

「Hello」=「你好」

また、最近では、ホテルのレセプションや、レストラなどで、働いている人の注意を引きたい時に、「你好」と言う使い方をするようになりました。英語で同じようなシチュエーションで「Hello?」と呼びかけるのと同じような使い方です。

どちらかというとこの使い方は洗練されたニュアンスがあり、田舎ではちょっと不似合いかもしれません。

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