中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない!中国語テキストと現実の違い

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない!中国語テキストと現実の違い

中国語のテキストでは、まず「你好」は「こんにちは」という基本のあいさつとして学びます。これは、北京語でも広東語でも同じ表記をして使われます。ただし読み方は異なり、北京語では「ニーハオ」、広東語では「ネイホウ」と発音されます。
 
ですが、中国に行って現地の人が「ニーハオ」というシーンって、あまり見かけないんですよね。日本人が街で「こんにちは」という頻度と、中国人が中国で「ニーハオ」という頻度を比べると、中国語のニーハオの方がはるかに頻度が少ないです。
 
これって、どういうことなのでしょうか? 中国人はあまり挨拶をしないということなのでしょうか?

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない

こんにちは=你好(ニーハオ)は、中国語をきちんと学んだことがない人でも、唯一知っている中国語かもしれません。でも、これを覚えて中国に行っても、まわりの中国人はあまり「ニーハオ」を使っていないことに気づかされます。
 
中国人は街で人と会っても、あいさつしないのでしょうか?
 
いえいえ、実は、中国語の「ニーハオ」と日本語の「こんにちは」とは、若干ニュアンスの違いがあるようなんです。
 
中国人でも「ニーハオ」を使わないわけではありません。実際には、中国では、「你好」は「こんにちは」よりもむしろ「初めまして」の意味で使われることの方が多いようなんです。
 
街で知り合いに合った時、中国人はあまり「ニーハオ」とは言いません。しかし、映画やテレビを見ていると、お見合いやビジネスの場面などで初めて顔を合わせる相手に対しては「你好、你好!」と言いながら握手しています。

「はじめまして」は「初次見面」じゃないの?

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない、はじめまして

中国語のテキストでは、「はじめまして」は「初次見面」と教えられます。これは英語の「How do you do?」の訳語です。
 
ですから中国でこのフレーズを使うと、外国人ということがバレバレです。少なくとも私は、中国人でこのフレーズを使う人に会ったことがありません。
 
では、中国人が誰かと初めて会った時には何と言うのか。それが「你好(ニーハオ)」です。中国語を勉強した日本人が中国に行って、中国人に「ニーハオ」と話しかけてもあまり違和感は感じられません。それは、初対面だからなんです。
 
では、道端で知り合いに会った時、中国人は何とあいさつするのでしょうか?

日常会話のあいさつでは「ご飯食べた?」

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない

街で知り合いに出くわしたとき、多くの中国人は「吃饭了吗?」と言います。
 
直訳すると「ご飯食べた?」という意味ですが、これが日常挨拶の基本です。中国人同士で「こんにちは」という挨拶をする場合は、これが最も一般的です。ニュアンスとしては、日本語の「やあ、元気?」という感じに近いといってもいいかもしれません。
 
でも、なぜ「吃饭了吗(ご飯食べた?)」が日常的な挨拶として用いられるのでしょうか。
 
中国では、少し前まで、みんながみんな毎日ご飯を三食、食べられる暮らしではありませんでした。今でも、貧しい省に行くと、未だにお腹いっぱいご飯を食べられない人たちがいます。
 
この挨拶は、そんな中国の生活を反映したものなのでしょう。ご飯をちゃんと食べられるということが、つまり「元気でやってるよ」という意味につながり、それが習慣として定着したものと考えられています。実際にはこの挨拶に深い意味はありません。

「吃饭了吗(ご飯食べた?)」の返答はどう言う?

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない、あいさつと返答

挨拶だと分かっても、その返答はどう返せばいいのか、日本人には悩むところだと思います。私も最初はどう答えていいのか分かりませんでした。
 
中国人の会話を聞いていると、ご飯を食べた後だったら「吃过了」とか「吃饭了」と答えています。まだ食べていないなら、「没有」とか「没吃」と言います。
 
別に、ご飯を食べていないと答えても「じゃ、いっしょに食べに行こうか」となるわけではありませんし、「ご飯おごってよ」といわれることもありませんので、安心して正直に答えましょう。
 
このフレーズ、中国人にとっては会話を始めるきっかけになったりもします。日本人はよく世間話をするときに天気の話をしますが(ここは中国人も同じ)、「吃饭了吗(ご飯食べた?)」という挨拶から、どこどこの店で何を食べておいしかった、うんぬん…、と話が広がることも多々あります。
 
ちなみに、相手がちょっと親しい中国人の場合、ご飯時になっても「没吃饭(まだ食べてない)」と答えると、「じゃあ、うちでいっしょに食べていきなよ」と誘われることもあります。
 
「烟酒不分家yān jiǔ bù fēnjiā(たばこと酒は誰のものとも区別しない、みんなのものという意味、転じて酒やたばこをのむときはまず人に勧めてからという習慣がある)」という言葉がありますが、中国人はちょっと親しくなると、なんでも気前よくシェアしてくれる人々でもあります。

広東語でも同じ?

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない、広東語は

この挨拶の習慣は広東語でも同じです。「ご飯を食べる」は北京語では「吃饭(チーファン)」、広東語では「食飯(セッファーン)」と言います。ですから、広東語のあいさつ表現として同じように「食咗飯没(セッジョーファンメイ)?」という言い方をします。
 
先ほど、「你好」は広東語でも使うと書きました。広東語でも初めて会った人に向かってよく「你好(ネイホウ)」と言ったりしますが、北京語話者の「你好(ニーハオ)」よりもその頻度は少ないような気がします。
 
特に香港では、初めて会った相手が外国人とわかっているときには、むしろ英語の「Hello(ハロー)」を使うことの方が多いかもしれませんね。

「Hello」=「你好」

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではないホテルのレセプション

また最近では、ホテルのレセプションやレストラなどで、ウエイターやレセプショニストの注意を引きたい時に「你好」という使い方をするようになりました。英語で同じようなシチュエーションで「Hello?」と呼びかけるのと同じような使い方です。英語への訳としては「Excuse me」の方が正しいでしょう。
 
ただ、どちらかというとこの使い方は洗練されたニュアンスがあり、田舎ではあまり使われないかもしれません。
 
それでも、ホテルやレストランで、誰かに話しかけるときには便利なフレーズです。チェックインするとき、レセプションで何か尋ねたいときやクレームしたいとき、レストランでウエイターを呼びたいときに「你好(ニーハオ)」を使ってみてください。比較的高級なレストランでは、ウエイターが料理を運ぶとき、客の注意をひくために「ニーハオ」と使うこともあります。
 
日本語にすると「ちょっとすみません」という感じですね。日本語の「すみません」を直訳するとよく「不好意思(広東語では、唔好意思)」と訳されますが、これは謝罪の意味が強いので、ちょっとした呼びかけの「すみません」としてはあまりふさわしくありません。

電話では「Hello」≠「你好」

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」ではない電話

英語の「Hello」=「你好」といいましたが、電話では異なります。電話を取ったとき、日本語では「もしもし」や「はい」、英語では「Hello」といって出ますが、中国語では「Wei?(ウェイ、もしくはワイ)」というのが一般的です。ただし、香港広東語では「Hello?」もOKですけどね。
 
そういえば、広東語では日本語の「はい」は「係(ハイ)」となりほぼ同じ発音です(イントネーションが違う)。そのため、香港の電話では「ハイ」と出てもあまり違和感がなかったりもします…。

中国でニーハオと「こんにちは」を使いこなそう!

中国語で「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」を使いこなす

中国語の「ニーハオ」と日本語の「こんにちは」、英語の「Hello」を比較してみました。
 
中国語での「こんにちは」という挨拶一言にも、深く掘り下げるといろいろな話題がありますね。こんにちは=你好(ニーハオ)と覚えてしまっている人にとっては、中国に行くと、少し困惑することが多いと思います。
 
でも、もし街中で中国人に「吃饭了吗?」と話しかけられたら、それはあなたに少し親近感を感じているということですので、積極的に会話をしてみてください。きっと、ますます心を開いて、より深く交流できると思いますよ。

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