レストランでメニューを指さしながら、あるいはパン屋さんやその他もろもろのショップで商品を指さしながら「これ(それ)ください!」とフランス語でいってみたいですよね。
そんなときに使える簡単な表現を紹介します。
今回は、「これ(それ/あれ)をください!」「これ(それ/あれ)をお願いします!」というフランス語フレーズを学習します。
「これ、ください」のフランス語フレーズ
レストランでメニューを指さしながら、あるいはお店で商品を指さして「これ、ください」といいたいときに使えるフランス語フレーズです。
Je voudrais ça, s’il vous plaît.
ジュ ヴードレ サ、シル ヴ プレ
これ/それ/あれをお願いします。
I’d like that, please.
「ça」は非常に便利な単語で、距離に関係なくものを指して「これ」「あれ」「それ」という意味で使うことができます。
この場合も、近くにあるもの、遠くにあるものに限らず、指さして「ça」とものを示すことができます。
もちろん、レストランやお店で注文するとき、その商品の名前を使って「Je voudrais ~, s’il vous plaît.」といえればもっとはっきりと意思を伝えることができます。
でもフランス語初心者にとっては、メニューや商品名として書かれているフランス語を読むのもたいへんという方もいるでしょうから、このフレーズを知っていると使い勝手が良いと思います。
上の例文で「ça」を「cela(それ/あれ)」に入れ替えると、少していねいな表現に聞こえます。「cela」は「スラ」と発音します。
動詞「vouloir」の活用形直説法現在
「Je voudrais ~, s’il vous plaît.」はていねいな依頼表現になり、非常によく使います。「voudrais」は「欲する」という意味の動詞で、原形は「vouloir」です。現在形の活用は以下の通り。
je veux | nous voulons |
tu veux | vous voulez |
il/elle veut | ils/elles veulent |
何かものを注文するとき、「je veux」といってもよいのですが、英語の「I want」に相当し、やや幼稚に聞こえることがあります。そのため、ていねいにお願いするためには「vouloir」の条件法現在形を使って「Je voudrais」という方が好ましいです。
レストランで注文するときに使えるフランス語フレーズ
「Je voudrais ~, s’il vous plaît.」が最もスタンダードで使いまわしのきくフランス語フレーズだと思います。レストランやカフェでの注文以外にお店で商品を見せてもらうときや購入するときにも使えます。
また、「Je voudrais」のあとに動詞の原形を置いて「~したいです」とていねいに伝えることもできます。英語の「I’d like to +動詞の原形」と同じような使い方ができます。
レストランやカフェで食べ物や飲み物を注文するときに使える表現として、以下のようなフランス語フレーズも使えます。
まずは基本の形、「Je voudrais ~, s’il vous plaît.」を使ったいい方です。
Je voudrais un steak frites, s’il vous plaît.
ジュ ヴォドレ アン ステック フルイット、シル ヴ プレ
ステーキ&フライドポテトをください。
I’d like a steak and chips, please.
次の表現は英語の「take」に相当する動詞「prendre」を使ったフレーズです。
Je prends un café, s’il vous plaît.
ジュ プラン アン キャフェ、シル ヴ プレ
コーヒーを一つ、お願いします。
I take a coffee, please.
上の例文は「prendre」の直説法現在形を使っています。その活用は以下の通りです。
je prends | nous prenons |
tu prends | vous prenez |
il/elle prend | ils/elles prennent |
以下、そのバージョンです。
Je vais prendre un verre de vin rouge, s’il vous plaît.
ジュ ヴェ プランドル アン ヴェール ドゥ ヴァン ルージュ、シル ヴ プレ
赤ワインをグラスに一杯お願いします。
I’ll have a glass of red wine, please.
「vais」は「行く」という意味の動詞で原形は「aller」です。後に動詞の原形を伴って「~するつもりです」「~する予定です」というふうに近接した未来の予定や意思を伝えることができます。
je vais | nous allons |
tu vas | vous allez |
il/elle va | ils/elles vont |
この場合も後に動詞の原形「prendre」を置き、「I’ll have ~」を表すことができます。
コーヒーやビールと違って、ワインをレストランで注文するときは、ボトルやキャラフェで頼むこともできます。この例文では「un verre de」といっていますので、グラスワインだということがわかりますね。
Pour moi, je prendrais une bière, s’il vous plaît.
プール モワ、ジュ プランドレ ユンヌ ビエール、シル ヴ プレ
私には、ビールを一つお願いします。
I’ll have a beer, please.
「prendrais」は「prendre」の条件法現在の「je」に対する活用形です。「Je prends ~, s’il vous plaît.」よりもていねいな言い方になりますので、余裕があればこの形も覚えてしまいましょう。