入国審査でパスポートチェックを通るとき、日本人は14日までの滞在ならビザは必要ありません。
ですので、イミグレーションでもそれほど複雑な質問をされることはありませんが、いざという時のためにキーとなる単語を聞き取れるようになっておくと安心ですよね。
パスポートと身分証明書
中国に入国するときは、日本人はパスポートを提示します。中国滞在中、日本人にとっての身分証明書はパスポートになりますが、中国国内では身分証の提示を求められることもあります。
ですので、パスポートと一緒に、「身分証明書」という中国語も覚えておくと便利です。
カスタム(税関)は中国語で「海关hǎi guān」といいます。
中国の国際空港では、入国審査(イミグレーション)は比較的わかりやすく表示されているので、迷うことはあまりありません。
中国人、香港台湾同胞、外国人という風に窓口が分かれている場合が多いので、私たちは「外国人」の列に並びましょう。入国カードを記入しておく必要があります。
パスポート
身份证 shēn fèn zhèng
身分証明書(日本人の場合はパスポートを提示します)
中国入国とビザ(査証)について
日本人は、観光目的に15日以内の滞在であれば、現在ビザ(査証)を取得する必要はありません。16日を超える滞在は、ビジネス目的の場合はそれに相当するビザが必要となります。
ビザ(査証)は、中国語で「签证qiān zhèng」といいます。中国ビザは、通常パスポートに貼られますが、いろいろな国のビザがパスポートにある場合、入国審査でこう聞かれることがあるかもしれません。
Qiān zhèng zài nǎ’ér?
(ビザはどこですか?)
その場合は、有効なビザ(査証)のページを開き、こういいましょう。
Wǒ de qiān zhèng zài zhèr。
(私のビザはここです)
日本人女性の旧姓と新姓について
日本人女性は、結婚や離婚により苗字が変わることがあります。パスポート上で、苗字を変更する場合、簡易な方法だと写真のページには旧姓が表示されたままなので、入国審査官が戸惑ってしまうこともあります。
その場合は、「私は苗字が変わっています」ということを使えてあげると、少しスピードアップできます。
Wǒ gǎi guò xìng。kàn kàn ~yè。
(私は苗字が変わっています。~ページを見てください*~に数字を入れてくださいね。)
私の場合も、ちょうど中国に頻繁に入国する時期の少し前に苗字変更を行ったので、いつもこのフレーズを使っていました。苗字が変わったことが記載されているパスポートのページを伝えます。
入国カードとサイン(署名)
中国入国の際には、入国カードに記入する必要があります。入国カードは、空港などに置いてありますし、飛行機内で配布される場合もあります。日本人の場合、名前やその他記載すべき情報に関して、アルファベット表記でも日本語(漢字)表記でも特に問題ないようです。
アルファベットで書くとしても、サイン欄にはパスポートと同じサインをします。サイン欄にサインを忘れてしまっていると、入国審査でこういわれるかもしれません。
Qǐng qiān zì。
指でサイン欄を指さして、「签字」とだけ言われることもあります。中国語で「サイン(署名)」という言い方は他にも、
qiān míng
という言い方もあります。
また、これは、動詞「签」+名詞「名」の組み合わせで構成されている単語ですが、動詞と名詞の間に数詞「个」をはさんで、こんな風に言われることもあります。
Zài zhèr qiān gè míng。
(ここにサインして)
入国審査に必要最低限な中国語をインプット
日本人が中国に入国する場合、それほど複雑な質問をされることはあまりないようです。また、ほとんどの入国審査官は、片言でも英語を理解できますので、中国語が分からなくてもスムーズに入国できることも多いでしょう。
でも、やはり少しでも中国語単語を知っておくと、精神的な安心感も違うものです。
また、パスポートや身分証明書というような単語は、中国に入国してからもよく耳にしますので、覚えてしまっておきましょう。