「~と思う」という英語表現をするとき、圧倒的によく使われるのが「I think (that)~」です。私もよく使います。使わない日はないというくらいです。
特に日本人は断言することを避ける傾向にあるので、なんでもかんでも「I think (that)~」という人は少なくありません。でも、だからこそ他の英語表現も覚えておきたいところです。
「I think (that)~」以外に「~と思います」を表す英語表現についてピックアップしてみました。
英語で「~だと思います」という表現いろいろ
断言を避けたいときや意見や感覚を使える時に使える英語動詞は、think以外にもいろいろあります。
「~と思う」というときによく使う英語の動詞として以下のものを挙げてみました。
- guess
- imagine
- suppose
- believe
- reckon
これらの動詞は日本語に訳すといずれも「~と思う」と訳すことができます。ですので、以下に挙げる例文もすべて「私は彼はスペイン人だと思う」という訳になります。
でも、微妙にニュアンスが違ってくるので、その違いについて簡単に説明しておきます。
1.I guess
I guess that he is Spanish.
(彼はスペイン人だと思う)
「guess」には、「推量する」という意味があります。何らかの理由や要因から物事を「推し量る」という意味になりますので、通常、自分の意見を述べるときの「I think」とは置き換えることができません。
比較的口語で用いられることが多い表現で、カジュアルな印象があります。「~みたい」という、ふわっとした「印象」を気軽に表すことができます。
2.I imagine
I imagine that he is Spanish.
「imagine」は「想像する」という意味の動詞です。「(空想するに、想像するに)~だと思う。~かもしれないね」というニュアンスに近いでしょうか。
「特に確かな根拠はないんだけど、彼はスペイン人だと(勝手に)想像しているんだ」という風に受け取れます。
3.I suppose
I suppose that he is Spanish.
「suppose」は意味的には、ほぼ「think」と同じだと考えてよいでしょう。「think」よりもフォーマルな印象を与えます。どちらかというと、イギリス英語の方でよく使われるシーンが多いような気もします。
4.I believe
I believe that he is Spanish.
「believe」は「信じる」という意味ですので、何らかの確信や根拠となるものがあって「~と思う」と言いたい場合に使います。
例えば、以前彼が自分がスペイン人だと言っていたような記憶がある場合や、彼のアクセントがスペイン人っぽいという場合など、「確信」に近い「~と思う」を表します。
5.I reckon
I reckon that he is Spanish.
「reckon」はアメリカ英語ではあまり使われませんが、イギリス英語の日常会話では頻出します。本来の意味は「計算する」「推測する」ですので、株式売買などのシーンで使われることも多いようです(アメリカ英語)。
イギリス英語ではほとんど「think」と変わらない意味で用いられ、しかもよく耳にします。使いこなせなくても聞いて理解できるようになっておくとよいでしょう。
動詞以外に「と思う」を伝える英語表現
「~と思う」という意味の英語動詞を紹介しました。英語の動詞を使わなくても、「~と思う」という表現ができるので、それも説明しておきます。
1.I am sure that~
I am sure that he is Spanish.
(彼はスペイン人だと確信している)
これは、単に「think」を使うよりも、何らかの根拠があって「確信している」ときに使う表現です。「ほぼ100%そうだと思う」という時には、この表現ができます。
2.I have a feeling that~
I have a feeling that he is Spanish.
「have a feeling that~」で「~な感じがする」という表現ができます。「I guess」とほぼ同じくらいふわっとした印象を表現できます。
この例文でいうと、彼のアクセントや顔つきからなんとなく「スペイン人のような気がする」という感じを伝えることができます。
また、この表現は「~の予感がする」という風に使うこともできます。
I have a feeling that he might say he doesn’t love me anymore.
(彼はもう私のことを愛していないと言い出すような予感がする)
3.I have the impression that~
I have the impression that he is Spanish.
「impression」は「印象」という意味の名詞ですので、これも「~と思っている」「~という印象を持っている」という表現です。
「have a feeling that」と同じように、「予感」や「感じ」を表現することもできます。
I have the impression that she doesn’t want to come tonight.
(彼女は今夜、あんまり来たくないんじゃないかな)
「~な感じがした」と過去のことを言う時にも使いやすい表現です。
I had the impression that she was not happy from the beginning.
(彼女は最初からハッピーじゃないと感じた)
「~のように見える」という意味を伝える場合
「~と思う」というとき、周りの状況から推察して何かを予測したり推量するときがあります。そのような「~みたいだ」「~のように見える」と言いたいときは以下のような表現もできます。
It seems that it’s going to rain.
It looks like it’s going to rain.
上の2つの例文はどちらも「雨が降りそうだ」という意味になります。空がどんよりしてあたかも雨が降ってきそうな状況が想像できます。
もしくは、天気予報を見ながら「雨が降るみたいだよ」という状況でもこのフレーズが使えます。
ちなみに、これまでの例文「I think that he is Spanish.」をこの表現で表すと
He looks like Spanish.
(彼、スペイン人っぽいよね)
もしくは、Spaniard(=スペイン人)という単語を使って、
He looks like Spaniard.
ということもできます。
「I think (that)~」以外に自分の意見を伝えるには
最後に自分の意見を伝えるときの「~と思う」という場合、「think」以外に次のような表現もできます。
例えば、軽い事故に遭ったのに、どこも怪我をしていないからといって病院に行きたがらない人がいたら、
In my opinion, ~
In my opinion, he should go to see the doctor.
(私の意見では、彼は医者に診てもらった方がいい)
From my experience, ~
英語の独学は継続するのが難しいですよね、でも、
From my experience, you shouldn’t give up so easily.
(私の経験から言って、君はそう簡単にあきらめるべきじゃないよ)
I think以外の言い方で表現の幅を広げよう!
いったん「コレ」という表現の方法を身につけてしまうと、他の言い方や別フレーズのインプットはさぼりがちになるものです。
でも、少しずつ表現の幅を広げていくと、微妙なニュアンスを伝えることができるし、もっとコミュニケーションするのが楽しくなるはずです。
いつも「I think~」を使っている人も、ぜひ積極的に新しい表現に挑戦してみてください!