相変わらず、イギリスのテレビドラマシリーズ「Line of Duty」を見ています。夫も私も刑事ものやスパイものが大好きなので、この類のドラマは一度見たらやめられないんですよね。
今回は、海外ドラマ「Line of Duty」のようなサスペンスの中でよく使われる英語表現を集めてみました。
BBCテレビドラマ「Line of Duty」
以前「twists and turns」の項目で紹介しましたが、まさに
It has lots of twists and turns that kept us hanging on.
(どんでん返しがたっぷりで、目が離せない)
という感じです。
しかし、私のボキャブラリーはこの手のタイプの語彙に不足があるようで、「この単語の意味がはっきり理解できればもっと楽しめるんだろうな」という単語があります。
それで、「これだけは、知っておく方がいいな」と思うものをピックアップしてみました。
Conspiracy=陰謀、共謀
スパイ映画や犯罪ドラマを見ていると、非常によく登場します。Cambridge Dictionaryの定義が分かりやすいので掲載しておきます。
the activity of secretly planning with other people to do something bad or illegal
(悪いことや違法なことをするために他の人と密かに計画する活動)
「悪いことや違法なこと」は通常「密かに」行われるものですが、「複数人」が関与する行為として定義されることは留意しておきたいポイントです。
She has been charged with conspiracy to murder.
(彼女は殺人の陰謀で起訴された)
当然ながら、犯罪に関係した単語と結びつくことが多く、「to+動詞」を伴ってその内容詳細を述べることができます。「to commit+犯罪」という形もよく見かけます。
The man was arrested on a conspiracy to commit first degree murder charge.
(男は第一級殺人罪を共謀したとして逮捕された)
人や団体・組織などに「対して」という場合は「against」を使います。
They were arrested for an alleged conspiracy against the president.
(彼らは大統領に対する陰謀容疑で逮捕された)
動詞は「conspire」で、例えば次のように使われます。
Eleven people have been arrested for conspiring to distribute cocaine and other drugs.
(コカインや他の薬物配布に共謀したとして、11人が逮捕された)
Ambush=待ち伏せ
戦闘や狩りのシーンでも用いられることが多く、攻撃を仕掛けるために相手を待ち伏せすることをいいます。動詞、あるいは名詞として使われます。
She was ambushed by gunmen on the way home.
(彼女は帰宅途中に銃を持った者たちに待ち伏せされた)
Four police officers were killed in the ambush.
(その待ち伏せによって4人の警察官が殺された)
Set someone up=(人)を仕立て上げる、罠に嵌める
「set」は日常会話でもよく使う動詞ですが、このように人をsetとupで挟むと、その人を「○○に仕立て上げる(as ○○)」あるいは「(罠に)はめる」という意味になります。
I was set up. I am innocent.
(私は嵌められたんだ。私は無実だ)
上のようなセリフ、実際にドラマの中で出てきました。
Do you mean that they’d been set up by the police?
(彼らは警察に嵌められたといいたいの?)
ネガティブな意味で使われることの多い、このフレーズですが、必ずしもネガティブとも限らない場合もあります。
People set him up as a hero.
(人々は彼をヒーローに仕立て上げた)
だれかを何かとして祭り上げた、仕立て上げたという場合は「as」を使います。
また、「set someone up」には、ビジネスに関連してそのポジションなどに人を仕立てる、それで「身をたてさせる」といった意味もあります。
After college, my dad set me up in the family business.
(大学卒業後、父は私を家業に就かせた)
「set someone up」はおなじみの単語だけで表すことができるので、今すぐ覚えておきたい使い方です。サスペンスドラマのような境遇ではなくても、日常的に使えそうですね。