春が近づくと異動や進学などで引っ越しする人が増えますね。そんなとき、引っ越しのエピソードを英語で語れるようになっておきたいものです。
「引っ越し」とは英語でどう言えばいいのでしょうか。
「引っ越し」にまつわる英語表現を集めてみました。日常会話やビジネスシーンで使える英語フレーズを紹介します。
move
「move」は「移動する」「動く」をはじめ、さまざまな意味を持つ動詞ですが、その中に「(家や仕事場について)引っ越す」という意味があります。
to go to a different place to live or work
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/move
(住むため、あるいは仕事をするために異なる場所へ移動すること)
We are moving to London.
(私たちはロンドンへ引っ越します)
会社の移転の通知などは以下のように書くことができます。
We are pleased to announce that we will be moving to the following address from the 1st of April.
(この度、弊社は4月1日より下記住所へ移転することとなりました)
他の町などへ引っ越す、「引っ越していった」というニュアンスを出すには「away」をつけて、距離が離れた場所への移動を表すことができます。
The people next door moved away.
(隣の人たちは引っ越していった)
「move out (of)」というと、その場所から外へ出るというニュアンスが加わります。
When the SARS outbreak happened many foreigners moved out of Hong Kong.
(SARSが起こったとき、香港から多くの外国人が引っ越していった)
新居への引っ越しは、「change houses」や「move houses」などということもあります。
We’re planning to move house in summer.
(夏に新しい家に引っ越す予定です)
relocate
滞在場所の変更のニュアンスは、「relocate」でいうことができます。
to move or move something or someone from one place to another
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/relocate
(ものや人をある場所から別の場所に移動させること、引っ越すこと)
日本から中国に引っ越す場合、
He has relocated to China.
(彼は中国へ引っ越した)
上の文は以下のように言い換えることもできます。
His company has relocated him to China.
「relocating」は、企業の引っ越しにも使えます。
Our company is relocating to London next year.
(我社は来年ロンドンに拠点を移します)
また、「relocate」は建物や企業の引っ越しだけでなく、設備などの場所を移す場合にも使うことができます。
They are planning to relocate the main runway at the airport.
(空港のメイン滑走路を移設する計画だ)
The capital city of Myanmar was relocated to Naypyidaw from Yangon in 2006.
(ミャンマーの首都は、2006年にヤンゴンからネーピードーに移転した)
change of address
事業拠点の変更のような単なる住所変更は、「relocating」を使うこともできますが、直訳的に「change of address」ということもできます。
Our office address has been changed.
(事務所の住所が変更になりました)
以下は住所変更のお知らせメールで使われるフレーズです。
This letter is to inform you about my change of address.
(このたび、私の住所が変更になりましたので、お知らせいたします)
moveだけじゃない!引っ越しを表す英語表現
今回は、「引っ越し」に関する英語表現をいろいろ紹介しました。
引っ越しで最もよく使われるのが「move」ですが、そのほかにも複数の言い回しがあります。「relocate」は「move」よりややフォーマルな印象を与えるので、会社の移転などにもよく使われます。
そのときの状況や相手との距離感に合わせて、使い分けてみてくださいね。