日本語の世界では、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのサービスを指して「SNS」といいますね。
「SNS」は「Social Networking Service」の頭文字をとったものですが、英語ネイティブとの会話では「SNS」といってもほぼ通じません。
英語では「Social Media(ソーシャルメディア)」が一般的
日本語でいうところの「SNS」に相当する英語は「Social Media(ソーシャルメディア)」になります。こちらの方は、一般的によく使われます。
英語では「ソーシャルメディア」というところをなぜ日本語では「SNS」なのか、ちょっと不思議ですよね。
「SNS」と略するとまず通じない英語の世界ですが、「Social networking」とか「Social networking site」などといういい方は、通じやすいかと思います。
SNSは和製英語?
まれに「SNSは和製英語だ」と誤解されている日本人の方がいるようですが、以上のようなところから派生した表現だと考えられるため、これが和製英語ということはないと思います。
そもそもSNSが興ったのは1997年あたりにまでさかのぼるといいます。現在私たちを含め国際的にもっとも広く使われているSNSの一つがフェイスブックだと思いますが、フェイスブック創立は2004年のことでした。
最初のSNSが興ったときにすでに「Social Media」という表現が存在していたのか、それとも「Social networking」という言葉が先にあったのかは不明です。
ただ、日本に持ち込まれたとき、「Social Media」よりも「ソーシャルネットワーキングサービス」と紹介された方がわかりやすかった、ということはあったかもしれません。
頭文字をとって省略したとき、「Social Media=SM」だと他と誤解されそうな言葉がありますが、「SNS」なら間違いないだろうという意図もあったことでしょう。
マーケテイング専門用語としてはSocial networking」も使われる
一般的な英語会話の中ではほとんど聞くことのない「Social networking」という言葉ですが、マーケティング用語としては見かけることがあります。
やや感覚的な話になりますが、SNS=Social Networking Serviceとは、「オンライン上で行う双方向のやり取り」という点が強調され、Social Mediaというとどちらかというとオンラインで「情報を発信する場所」というふうに受け取られているようです。
mediaは「媒体」という意味(単数形は「medium」)ですので、Social Mediaにはかなり広い範囲のウェブサービスやプラットフォームが含まれます。
ツイッター、フェイスブック、インスタグラムはもちろん、YouTubeなどの動画投稿サイトやMediumのようなブログや文章投稿サービスも含まれます。
Social Mediaが思いつかない場合は…
先ほどもいいましたが、英語でも「Social networking」とか「Social networking site」といういい方はありますので、Social Mediaが思いつかない場合は、こういった表現でもネイティブは理解してくれるでしょう。
ただし、SNSと省略するとまず理解されないので注意が必要です。
私個人としてはどうもややこしいので、日本語でも「Social Media」といういい方が定着してほしいなあと思いますが、SNSで落ち着いてしまったものは容易に変換できないようです。
そもそも、ソーシャルメディアとカタカナで書く方が日本人にとっては「めんどうくさい」「わかりにくい」となるのかもしれませんね。