資格がものを言う時代。たとえば就職面接で「私は英語力があります」と言ってみたところで、具体的に証明するものがなければ通用しません。そのような時、英語力の証明としてぜひ挑戦していただきたい試験はいくつかあるのですが、有名どころでいえば英検かTOEICです。英語は自信がない!という初心者はどちらを目指すべきでしょうか?
英検って?
小学生から社会人までの年間230万人もが受験する文部科学省が後援のメジャーな資格です。
英検2級相当以上で授業料免除の措置があるなど、入試優遇や単位認定措置がある学校が1741校もありますから取っておいて損はない資格です。
学習レベルに応じて級が設定されていますから、自分の英語力に合った級から挑戦することができます。英検2級が高校卒業レベルで比較的合格しやすいと考えられます。企業や大学も英検2級レベルから優遇措置を取っているところが多いので、勉強しがいもあります。
英検2級は一次試験合格者を対象に二次試験としてスピーキング形式の面接を行っています。つまり、英検では話す力も測定され、二次試験も合格して初めて資格として証明ができます。
また、試験問題を持ち帰ってその日のうちに自己採点や復習が出来るのもメリットの一つです。
英語初心者がこれから英語力を伸ばしていくにはこの即日復習可能というのは非常に重要なポイントです。テスト中にわからないと思ったポイントはチェックしておくのもよいでしょう。
日本英語検定協会
TOEICって?
世界約150か国で実施され、世界では年間約700万人、日本では240万人が受験する試験です。
試験はリスニングとリーディングで構成されています。
英検のように合否が出るのではなく、10点から990点までのスコアで結果が示されます。スコアで表示されるため、点数が上がれば英語学習のモチベーションが上がることは間違いないでしょう。
TOEICは、企業、官公庁、学校などの約3400団体という幅広い組織で採用されている認定基準です。社員の英語能力測定や昇進の要件、学生の単位認定や推薦入試、英語試験免除など幅広い措置が取られています。
よって、TOEICで高得点を取るほど就職試験では有利になることは間違いありません。英検とは異なり、試験問題は持ち帰ることが出来ず、問題用紙への書き込みも禁止です。
TOEIC
TOEIC(R)テスト600点攻略プログラム
英検とTOEIC、どっちがおすすめ?
日本人の英語初心者には、まず英検をお勧めします。
英検は合否が明確に出るので、「資格を取った」という実感がわき、次のステップへのモチベーションが上がります。
TOEICも、スコアが上下することによってモチベーションは上下しますが、なんとなくただ一喜一憂するにとどまるような気がします。どのあたりが悪かったのか?などと、復習しにくく、次の勉強にイマイチ活かせない、結果、英語のスキル向上には繋がりにくいというデメリットがあります。
また、英検だとスピーキングまで合格してこその資格なので、日本人がどうしても苦手に思うスピーキングに関しても「合格した=話す力が認められた」という自信につながります。
英検に合格する力があれば、おのずとTOEICもスコアが上がるので、日本人には英検が向いているように思います。
まずは英検2級を目指してみよう!
おすすめなのは、まず2級を目指すことです。英検2級は高校卒業程度の英語力を必要とし、大学入試に近い難易度だと言われています。
英検は合否で判定が出ますので、「資格を取った」という実感も沸くでしょう。
対策の仕方ですが、1次試験は筆記とリスニング、2次試験はスピーキングです。スピーキングもクリアしなくては資格にはなりませんので幅広い対策が必要となります。
特にリスニングとスピーキングは日本人が苦手とするものですから、念入りな対策をする必要があります。
まずは単熟語、イディオムなどを勉強しましょう。通勤通学時の隙間時間にコツコツとそれらを学び、自宅では過去問をじっくり説き自分の弱点を知るようにします。
英検2級に合格しても甘んじることなく次の英検準1級という目標を目指してください。