なんだかあまりイケてない邦題ですよね、笑。鉄道旅行が好きな人なら、一度はあこがれるのが「シベリア鉄道」ではないでしょうか。
この映画は、シベリア鉄道で旅する男女が巻き込まれるサスペンスです。外国語という観点からは、英語、ロシア語、中国語(ほんの一瞬だけ)、スペイン語と、多言語のセリフが混在するので、語学好きな方も大いに楽しめる映画です。
あらすじ
中国北京で子供たちを相手にボランティア活動をしていたアメリカ人夫婦、ロイ(ウディ・ハレルソン演)とジェシー(エミリー・モーティマー演)は、シベリア鉄道でモスクワへ向かう途中、コンパートメントメイトのスペイン人カップル、カルロス(エドゥアルド・ノリエガ演)とアビー(ケイト・マーラ演)と仲良くなる。
寝台車の中で、二人きりになった瞬間、カルロスはジェシーに麻薬密売人である秘密を打ち明けた。
途中の駅で下車したロイが、その駅を出発して直後、列車に乗り遅れていることに気づき、ジェシーは次の駅で降り彼を探すことに。カルロスとアビーもジェシーと行動を共にすることにしたが…。ブラッド・アンダーソン監督。
シベリア鉄道について
旅行好きな方ならご存知だと思いますが、シベリア鉄道は、ロシア、中国、モンゴルの3国にまたがる大陸横断国際鉄道です。全長は9,297km、世界一長い鉄道でもあり、端はウラジオストック、あるいは中国の北京を起点とし、モスクワまでを結びます。全長を旅行するには、6日以上かかります。
ちなみに、ロシア国内には11個のタイムゾーンがありますが、シベリア鉄道の時刻表はすべてモスクワ時刻で書かれています。
映画を見た感想
サスペンスとしてのストーリー展開はとても見ごたえがあります。意外な展開に見ている方はつい引き込まれてしまいました。
また、シベリア鉄道内での撮影も、鉄道ファンにはそれだけで興味深く映るでしょう。
2008年公開のアメリカ映画となっていますが、スタッフロールを眺めていると、かなりスペイン系の方の参加が多いようにも感じられました。ちょっぴりアメリカ人を風刺したようなシーンもあります。
また、ロシアや中国などでは、西洋の国々を旅行するのと違って、なにかとスムーズに機能しないことも多いですが、その理不尽さもよく描かれていてリアルに感じます。
アマゾンプライムの英語字幕でみましたが、アクション要素も多いので 、完全に英語が分からなくてもストーリーは十分理解できるかと思います。
旅行好き、サスペンス好き、外国語学習好きな方に、おすすめ! もちろん、これら3つとも大好きという方は、ぜひ鑑賞してみてください。