質問に答えるとき、「Yes」という回答は問題ないですよね。でも、「I would say “Yes”」といわれたらどうでしょうか?
ネイティブの会話ではときどき、こんな回答を耳にすることがあります。
「I would say “Yes”」とシンプルな「Yes」とでは、どんな違いがあるのか、考えてみました。
Yes と I would say ”Yes”:ラジオ番組のクイズにて
義母は毎朝起きると、ラウンジのラジオの電源を入れます。それで、一日のほとんどをラウンジで過ごす私たちにも、英語ラジオが自然と耳に入ってきます。
今朝は、一種のクイズ番組みたいなものをやっていて、ホストが相手の職業を当てるというものだったんですね。ホストが相手にYes/Noで回答できる質問をして、どんな仕事をやっているのか推測するという形になっていました。
質問はたくさんあったんですが、英語学習に役立つかな、と思ったフレーズが二つあったので、書き留めておきます。
Is what you do dangerous?
(あなたのやっていることは危険を伴いますか?)
No.(いいえ)
この質問は、文章で見ると難しくないと思います。「what you do」で「あなたのやっていること」という意味になります。
What I do is dangerous.
(私のやっていることは、危険を伴います)
と、肯定文であればとてもわかりやすいですね。「What I do(私のやっていること)」が主語です。
上の質問では、この文の「Is」が文頭に出て疑問文となっているため、耳だけで聞いていると「あれ?」っと思ってしまいます。主語が複数単語で構成されているため、英語学習者が聞き取るには、「What」を使った構文を理解しておく必要がありますね。
そして、もう一つ気になった質問、というか、その回答が気になったのが以下のやり取りです。
Do you provide any services?
(なんらかのサービスを提供しているのですか)
I would say ”Yes”.
(どちらかといえばYesです)
ここでは、「I would say ”Yes”.」を「どちらかといえばYesです」と訳していますが、いろいろな訳し方があるでしょう。
I would say ”Yes” の意味
「would」は意思を示す「will」の過去形ですが、「I would say ”Yes”.」は「Yesといいたいところです」「Yesといえるでしょう」みたいなニュアンスになります。
はっきりと「Yes」とは答えにくい質問に対してこのような返答をすることがあります。
上の例文は、クイズの一部を切り取ったものなので、「I would say ”Yes”.」だけで終わっています。でも、日常生活の中では、「I would say ”Yes”.」だけで返答が完結することは少なく、たいていそのあとに「but」などを伴い、詳細を説明するのが通常です。
例えば、
Would you like to drink some beer?
(ビールを飲みますか?)
という質問に対して、「飲みたい」と素直に答えるなら「Yes」ですよね。でも、そうではない場合、
I would say “Yes”, but I need to drive.
(Yesといいたいところだが、運転しなくちゃいけない)
このような感じで使われることが多いです。
シンプルに「Yes」といいきれないときに便利な表現
素直に「Yes」といえない状況、そしてその理由を説明するところのクッションみたいに作用させることができます。
ここで「No」といってもよいのですが、「No」は強い言葉です。上のようにやわらかく否定したいときには便利ですので、覚えておいて損はないと思います。