私は、ときどきレシピを英語で書いてブログに投稿したりしています。日本語のレシピでもそうですが、レシピ特有の言い回しや専門的な表現ってありますよね。
英語でも同じで、英語レシピによく登場する特殊な単語があります。
今回は、野菜をゆでるといいたいときの英語表現です。
「ゆでる」は「Boil」を思い浮かべる人が多いと思いますが、そのほかに「blanch」という表現もよく見かけます。
「boil」と「blanch」の違いは、どこにあるのでしょうか。調べてみました。
「茹でる」という意味で使う「boil」
野菜(やお肉)を茹でるといいたいとき、多分、多くの日本人は「boil」を思い浮かべるのではないかなと思います。
「boil」は「茹でる、沸騰させる」という意味の他動詞ですが、「沸騰する、沸点に達する」という自動詞としての働きもあります。
boil:
to reach, or cause something to reach, the temperature at which a liquid starts to turn into a gas
to cook food by putting it in water that is boiling
「下茹で」なら「blanch」
料理の下ごしらえとして「下茹でする」という場合には、「blanch」という便利な単語もあります。
日常会話としては、料理以外のシーンであまり聞かない単語ですが、日本語の「下茹で」にはぴったりハマるので、レシピを書くなら覚えておきたい単語です。
blanch:
to put vegetables or similar foods into boiling water for a few minutes to make them white, remove the skins, get rid of strong flavours, or prepare them for freezing
(白くさせる、皮を取り除く、アクを取り除く、あるいは冷凍するための下準備として、野菜などの食品を沸騰しているお湯に数分間浸すこと)
Cambridge Dictionaryより(日本語訳は私)
そもそも、この「blanch」という単語には、「白くする、漂白する」「(野菜などを光をさえぎって)白く育てる」「青ざめる」といった意味もあります。
そこから転じて、「お肉などを白くするために下茹でする」という意味が発生したのかもしれませんね。
「boil」と「blanch」の違い
「boil」といってしまうと、食品がやわらかくなるまで茹でる、加熱するというイメージがありますが、「blanch」は「さっとゆでる」程度の加熱具合で、あくまでも下準備というニュアンスがあります。
野菜を色よく茹でる、歯ごたえの残る程度に茹でる、アクを取るために湯通しするという場合には、「blanch」の一言でスッキリ表現することができます。
英語でレシピを読んでいるときにもよく見かける単語ですので、覚えておきたいですね。
ちなみに、「blanch」の「l」が「r」になると、別の単語「branch」になります。こちらは「(木の)枝」や「支店」といった意味になり、ぜんぜん別物です。
私もそうですが、「l」と「r」の発音が苦手な方は注意しましょう。
英語でレシピブログ書いています!
主に日本やアジアの料理を英語レシピにして書いています。カナダで入手できる食材を使っているので、日本では手に入りにくい食品もあるかもしれません。
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