胃痛や生理痛など、お腹周辺の痛みはすべてひっくるめて「おなかが痛い」といえるのが日本語です。
それでいて、けっこう日本人は「胃が痛い」とか「下腹部が痛い」とか、使い分けたりもしますね。
英語では、そこまで細かく詳しく表現することは日常会話では少ないような気がします。
そのため、日本語からの英訳でそのまま英語ネイティブに伝えると「?」という顔をされることもあったりして・・・
今回は、「お腹が痛い」に関する英語表現を紹介します!
「お腹を冷やした」ために腹痛になるのはアジア人だけ?
お腹が痛くなったり、ゆるくなったりすと、「お腹冷やしたのかな?」って思いますよね?(私だけじゃないよね)
風邪を引いたり、お腹を壊したとき、小さいころよく母親に「お腹冷やしたからでしょ」「暑くってもお腹だけはブランケットかけて寝なさいよ」なんていわれたものです。
しかし、「お腹痛い」というとき「お腹冷やしたからかも」という理論は、イギリス人夫には通用しません。
そもそも彼らは「お腹を冷やす」「お腹が冷えた」という表現がよく理解できないらしいのです。風邪をひくのはウイルスが原因だし、お腹が冷えるとかあたたかくするとか関係ない、という指摘を受けたこともあります。
身体の「冷え」に敏感なのは、日本人あるいは東洋人特有なのかもしれません。
「お腹が痛い」は英語でどういう?
そうなると、「お腹が冷えた」という英語表現も存在しないようで、少なくとも私たち夫婦の英語日常会話には出てきません。しかし、「お腹が痛い」といういい方はあって、
I have a stomachache.
といいます。
しかしながら、私はいつもこの表現には違和感があって、「stomachache」は「胃痛」でしょ、と思ってしまうのです。私が「お腹痛い」というとき、必ずしも「胃が痛い」わけではないのです。
「お腹」にあるのは「胃」だけではないのに、「お腹痛い」=「I have a stomachache.」とは、その英語間違ってるぞ!と正直言いたい。
お腹=stomachであるなら、「あんたの胃はどんだけ大きいのよ」っていいたくなるのは私だけでしょうか…?
しかしながら、それ以外に適当な言い方がない?のか、少なくとも日常会話ではあまり聞いたことがありません。私の周辺のネイティブが語彙不足なだけかもしれませんが…
「お腹」を表す英語表現
「お腹」といういい方には、「stomach」の他に「belly」や「tummy」という単語もあります。
「belly」はどちらかというと、お腹についている脂肪を指していることが多く、「belly が痛い」とはあまり聞いたことがありません。ベリーダンスでぷるぷる震えているお腹の脂肪、あれがまさしく「belly」のイメージだと思います。
一方、「tummy」はお腹全体を指しているようですが、子どもに向かって話すときによく使う表現でもあります。
お腹がちょっとゆるいときなどは
Is your tummy OK?(お腹大丈夫?)
なんていわれたりすることもあります。
生理痛の痛さはどう表現する?
けっきょく、「お腹が痛い」という場合は、おおよそ「stomachache」を使うことになるわけですが、生理痛などで下腹部が痛いという場合、どう考えても「stomachache」はしっくりこないですよね。
そんなとき、私は
I have a sore back.
というようにしています。
正しくは「腰が痛い」ということになるので、生理痛のしゃがみ込みたいくらいの下腹部の痛さには直結しないような気もするのですが、このいい方がイギリス人夫にとっては一番分かりやすいみたいなのです。
ちなみに「月経、生理」は英語で「period」といういい方が日常的です。
そういうわけで、お腹が痛いときは、なんかしっくりこないなぁと思いつつ、上記のような英語表現で不快感を訴えるのでした。