他人におごってあげたり、困っている人に寄付をしてあげたりと、気前のいい人が世の中にはいるものです。
そんな場合の「気前がいい」は英語でどういうのでしょうか?
惜しむことなく他人に何かを与えてあげられる人=親切な人、という連想から「kind」を思い起こすかもしれません。
たしかに「kind」といっても間違いではないのですが、もっとぴったりな表現があるのです。
「気前がいい」を表す generous
「気前がいい」という日本語にしっくりくるのが「generous」という形容詞になります。
willing to give money, help, kindness, etc., especially more than is usual or expected
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/generous
(特に通常よりも、あるいは期待されているよりも、お金や手助け、親切さを惜しみなく与えること)
辞書にはこのように定義されており、人の性格として「寛容な」「気前がいい」ことを表します。
generous を使った例文
「generous」を使った例文を紹介しておきます。
He is very generous.
(彼はとても気前がいい)
It was generous of you to donate such a lot of money.
(こんな大金を寄付してくれるなんて気前がいい)
How generous of him to buy us several bottles of high-end wine.
(高級ワインを何本も買ってくれるなんて、彼はなんて気前がいいんだ)
Today, a generous person bought more than ten of my paintings.
(今日、ボクの絵画を10点以上も購入してくれた気前のいい人がいた)
「generous」はお金に対する寛容さを表すだけでなく、時間に関する寛容さを表現することもできます。
My teacher is always very generous with her time.
(私の先生はいつも気前よく時間を使ってくれる)
お金や時間だけに紐つくのではなく、「心の広い人」という意味で使われることも多いです。
She was so generous that she offered the entire house as a shelter for those victims of the disaster.
(彼女はとても寛大で、屋敷をすべて被災した人の避難所として提供した)
Although I published the article knowing it might be criticised, surprisingly it received generous reviews.
(批判されるのを覚悟で公開した文章だったが、意外にも寛容なレビューがついた)
副詞 generously を使って表現することも
副詞形「generously」を使った例文も紹介しておきます。
She generously offered me her help.
(彼女は寛大にも私に手を差し伸べてくれた)
When I was in trouble after having my wallet stolen, the people at the Japanese embassy generously lent me some money.
(財布を盗まれて困り果てた私に、日本大使館の人は寛大にもお金を貸してくれた)
He generously invested as much as 1,000,000 yen in them through crowd-finding.
(彼は寛大にも10万円ものお金をクラウドファインディングを通じて彼らに投資した)
「generous」と「kind」の違いは?
似たような言葉に「kind」があります。日常生活でもよく使う英単語です。
「generous」と「kind」の違いはどんなところにあるのか、気になりますね。
「kind」を辞書で調べてみると、以下のように説明されています。
generous, helpful, and thinking about other people’s feelings
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/kind
(寛容な、親切、そして相手の気持ちを考えることができる)
つまり、「kind」の中に「generous」が含まれているということになります。
「kind」は広い意味で「親切な」「やさしい」を表すことができる単語ですが、「気前がいい」「寛容な」という狭い意味では「generous」を使うとより強調されて伝えることができるようです。
うまく、使い分けてみてくださいね。