「made from」と「made of」といえば、英語学習者にとって、使い方を迷ってしまうまぎらわしいフレーズです。
どちらも「何で作られているか」を表しますが、その内容によって「made from」と「made of」を使い分ける必要があります。
今回は、「made from」と「made of」の使い分けをおさらいすると同時に、「made out of」と「made with」との違いについてもふれてみました。
made from+原料
「made from」は「~からできている」と訳すことができます。
原料としてのその姿形が大きく変化していることがポイントになります。さまざまな加工過程を経て作られていることを彷彿とさせる表現です。
Sake is made from rice.
(日本酒は米で出来ています)
Cheese is made from cow or goat milk.
(チーズは牛やヤギなどのミルクから作られる)
The tyre is made from rubber.
(タイヤはゴムから作られる)
This dye was made from cherry trees.
(この染料は桜の木から作られた)
Green and black tea are made from the leaves of the same tea tree.
(緑茶も紅茶も同じお茶の木の葉から作られます)
made of+材料
「made of」は、材料を述べるときに用います。「~で作られている」という訳に近くなります。材料や素材となっているものが、わかりやすい場合に使うことが多いです。
This ring is made of diamonds.
(この指輪はダイヤモンドで出来ています)
The table is made of plastic.
(そのテーブルはプラスチックでできている)
This house is made of chocolate.
(この家はチョコレートで出来ている)
made out of+かつての姿
他の用途で使うものを加工し、別のものに作り替えた場合、「made out of」を使うことがあります。
This table is made out of wine barrels.
(このテーブルはワイン樽からできている)
I made a bag out of an old kimono.
(古い着物でバッグを作った)
The bookcase is made out of a ladder.
(その本棚は梯子から作られている)
I love your lamp which is made out of wine bottles.
(ワインボトルで作られたそのランプ、素敵ね)
made with+料理の材料
よく似た表現に「made with」もありますが、こちらは主に料理や飲み物がなんで作られているかを述べるときに使われます。
This dish is made with chicken, prawns and cucumber.
(この料理は鶏肉とエビ、きゅうりで作られている)
This sauce is made with peanuts, soy sauce and vinegar.
(このソースはピーナッツと醤油、お酢でできている)
That juice is made with orange and lime.
(そのジュースはオレンジとライムでできている)
What is this jam made with?
(このジャム、何でできてるの?)
「原料」か「材料」か、それが問題
主に、「made from」と「made of」の違いについて紹介してきました。
その違いを簡単にまとめると、「原料」か「材料」かの違いであるといえます。
ただ、どちらを使う方がふさわしいか、英語ネイティブでも判断に迷うケースもあり、そのときどきで臨機応変に使い分ける必要があるようです。
また、あわせて「made out of」や「made with」の使い方についても触れてみました。
うまく使い分けられるように、練習してみてくださいね。