日本でも今月からWOWOWで視聴できるようになったKilling Eveは、2018年春にBBC Americaで放映された海外ドラマです。主人公のイブはアジア人女優サンドラ・オーが演じていて、彼女は2019年1月のゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞しています。
日本のWOWOWは、多分日本語吹き替えになるのでしょうけど、このドラマで英語を勉強したいという方は、ぜひ英語版を試して見ていただきたいです。
海外でも大人気となり、大手航空会社の機内エンターテイメントでも扱われているくらいです。アジア女性が主人公のイギリススパイドラマという点もユニークで、同じアジア人として親近感を持って視聴できるのではないかな、と思います。
海外ドラマ「Killing Eve」のあらすじ
イギリスの情報機関MI5で働く主人公イブは、イタリアなどの複数の国で起こっている暗殺を調べていました。犯人像がはっきりしないこの事件、実はヴィネラルという若く美しい女性暗殺者の仕業だったのです。
彼女は悲しい過去を持っていながらも、それだけの犯罪者ではありません。美しい顔で残忍な犯行を楽しむサイコパスが彼女の本性。
そして、ヴィネラルはイブをからかうように、自分の追跡ヒントを残したり、実際に彼女の目の前に姿を現したりします。一方のイブも、彼女について調べていくうちに、だんだんと興味を感じるようになるのですが、ヴィネラルに暗殺指令を出しているのは誰なのかという疑問をめぐって、ストーリーは二転三転するのでした…。
海外ドラマ「Killing Eve」のおススメ度
まず、主人公のイブ演じるサンドラ・オーが魅力的です。私たちアジア人の目から見ると、特別美人でもセクシーでもなく映るかもしれません。しかし、スクリーンで活躍する彼女は、チャーミングで印象的です。
そして、ストーリー展開が速く、息つく暇もなく新たなイベントが連続します。この辺は、英語ボキャブラリが十分でないと100%理解するのは難しい、という点もあるかもしれませんが、たとえそれでも画像で魅せるシーンも多く、結構楽しめるのではないかなと思います。
このドラマをカテゴリー分けすると、スパイドラマとか、サスペンス系になるのでしょう。そういったジャンルのドラマが好きな方は、まちがいなくハマると思いますよ。
ジョディ・カマー演じるヴィネラルの魅力も語らずにはいられません。彼女は美しくチャーミングでありながら、残酷な殺戮を繰り返します。それは、「誰かに命令されたから」とか「過去に傷を持つものの非道さ」というのでもなく、純粋に殺人を楽しんでいる様子がうかがえるのです。
それがまた、美しくて頭の切れるサイコパス暗殺者として、今までの暗殺ドラマにはない華やかさを加えているのではないでしょうか。
英語学習素材としての「Killing Eve」
画像出典:アマゾンBooksより
英語学習の素材としてはどうなのか、という話ですが、おそらく中級程度の英語力のある方ならあまりストレスなく楽しむことができるのではないかな、と思います。スパイドラマなので、日常会話であまり使わないボキャブラリもありますが、それほど難しくはないでしょう。
また、アクションで魅せてくれる場面も多いので、たとえ100%英語が理解できなくても、なんとなくストーリーにはついていけます。
さらに、短いフレーズではありますが、英語以外にもロシア語やフランス語も多少出てきます。暗殺者のヴィネラルはロシア人でありフランス語も堪能だという設定だからです。ですので、英語だけでなくそのほかの外国語も学習している人にとって、エキサイティングなドラマ鑑賞になることは間違いないでしょう!
「Killing Eve」Season2が公開予定!
Have you missed us? #KillingEve Season 2 premieres Sunday, April 7 at 8pm/7c on @BBCAmerica. https://t.co/SD6gzvHpzR pic.twitter.com/qusWAj2NB3
— Killing Eve (@KillingEve) January 3, 2019
このKilling Eve、すでにシーズン2が収録中で、2019年4月にBBC Americaで放映開始が決まっています。お住まいの国によってはリアルタイムで視聴できるかも、ですね。
まだシーズン1を見ていない方は、それまでにぜひ視聴してみてはどうでしょうか。