多分、イギリス英語で主に使われる表現かもしれませんが、カナダに来てから「dodgy」という単語をよく耳にします。
今回は、「dodgy」という単語の意味を例文を交えて紹介します。
「dodgy」の意味
カタカナ表記すると「ドジ―」に近い発音で、なんとなく、昔小学生のときによくやった「ドッジボール」の親戚かな、と思ったらやはりそうでした。
辞書での定義を確認しておきましょう。以下の4つの意味があります。
dishonest
likely to fail or cause problems
likely to break or cause pain
likely to be dishonest or illegal
これに関連した動詞「dodge」には「かわす」「素早くよける」「巧みに回避する」などの意味があり、ドッジボール(dodgeball)から連想しやすいと思います。
ここから形容詞「dodgy」には、「きわどい」「微妙な」「あやしい」「ルール違反(スレスレ)の」「不正直な」という意味があります。同意語は「cunning」や「risky」など。
「dodgy」を使った例文
例文を見ると、わかりやすいかもしれません。
I’ve got a bit of a dodgy stomach. = I feel my stomach is a bit fragile.
(お腹の調子がちょっとアヤシイ)
I have a feeling that he is a dodgy person. = I think he is a bit suspicious.
(なんとなく、彼はうさんくさい人のような気がする=信頼できない)
「dodgy」の使い方として、よく見かけるのが上の二つの意味で使われるパターンです。
They are going to deal with dodgy trading. = They are going to deal with risky trading.
(彼らは危うい取引をしようとしている)
This is kind of a dodgy way to do it, but we should try it. = This might not be a perfect solution, but we should try it.
(これは、ちょっとビミョーなやり方だけれど、試すべきだと思う)
ネイティブが使っているシーンを分析すると、必ずしもダメ、違反(違法)と断定できるものではないが、かなりビミョー、グレーである、という意味で使っているように思います。
その時々の文脈によって、受け取る意味に幅があります。それだけに、ちょっと意味をぼかして言いたいときには便利な表現ですね。