「about」は「~について」という意味でよく使われる単語です。
でも、あるとき、イギリス人夫が「There are not many people about.」といっているの聞いて、「?」と思ったんです。
そこで、この気になる「about」の意味と使い方について調べてみました。
「about」の意味とは?
新型コロナウイルスの流行後、各国、各都市でロックダウンが施行されました。夜間外出禁止をこうじる都市もあり、ショッピングモールや道路に人気がなくなるシーン続出しましたね。
ふらっと外出したとき、まわりに人が少ないとき、夫はよくこういいます。
There are not many people about.
最初聞いたとき、この場合の「about」って何だろう?と思いました。
「about」は前置詞や副詞、形容詞として働くため、あとに何らかの単語を伴って使います。だから、文末にふわっと「about」が置かれると、なにかが足らない気分になりませんか?
でも、こういう使い方もできるのが「about」らしいところです。
副詞としての「about」
「about」の定義は英英辞書にたくさん並んでいますので、そのすべては紹介しません。今回集中したいのは次のような副詞的用法です。
in or near a place(ある場所、あるいはその近くに)
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/about
この用法は英国的らしく、アメリカ英語では「around」に置き換えられるのが常のようです。
つまり、先の例文も
There are not many people around.
と同じ意味と解釈すれば分かりやすいでしょう。
「あまり人がいない」「人が少ない」という意味になるんですが、もうちょっとわかりやすくいうと「人出が少ない」「混雑していない」様子を示しています。
この意味で「about」を使った例文
その他に、
Is John about?
(ジョンはいないの?)
と使ったりします。実際に、電話で夫が以前こういっていました。「(近くに)ジョンはいる?」と解釈することもできます。
You’d better to wear a mask because Covid is still about.
(まだ、コロナウイルスが流行っているから、マスクをつけた方がいいよ)
こんなふうに使うのもありですね。
特にイギリス人と会話をするときは、積極的に使ってみてください。