「かもしれない」「多分…」と英語で言いたいとき、よく使われるのが「Maybe」という副詞です。でも、英語で可能性や推量を表現する方法は他にもたくさんあります。
ここでは、「かもしれない」を表す英語の副詞をいくつか紹介します。
可能性・推量を表す英語副詞
「かもしれない」「多分…そうだ」という可能性や推量を表す英語副詞には、maybe、probably、perhaps、possiblyなどがあります。
この4つを比較した時、比較的確率が高いのは「probably」で、その他の3つに関してはどれも可能性は変わらないという人もいるし、perhaps>maybe>possiblyの順に可能性が小さくなるという人もいます。
英語学習者の場合は、「probably」は比較的可能性が高い、と覚えておけばよいでしょう。
It will probably rain tomorrow.
Maybe it will rain tomorrow.
It could possibly rain tomorrow.
この時、maybeだけは、通常、文頭もしくは文末で使われます。
ここでは分かりやすいように、同じような例文を挙げていますが、ネイティブによると「possibly」は「will」よりもどちらかというと「could」の方が相性がいいようです。
このことからも、「possibly」は他の副詞に比べると可能性が小さいと直感的に感じるネイティブが多いといえるのではないでしょうか。
It’s possible~で表現する「かもしれない」
「~かもしれない」という可能性や推量を表すとき、「It’s possible」を使って表現することができます。「It’s possible」の後は、that節を置き「it」でthat以下の内容を受ける表現となります。
thatは、会話ではよく省略されるので、
It’s possible it will rain tomorrow.
という風に言うことが多いです。
直訳すると「明日雨が降る可能性がある」となります。「possible」は上で紹介した副詞「possibly」の形容詞形ですが、この形なら後に「will」を用いてもあまり違和感がありません。
「It’s possible」を構文として覚えてしまえば、どんな内容でもたいていはこれで表現できます。「It’s possible」の後に、推量している内容をそのまま文にして持ってくればいいので、日常会話でもとても使いやすいです。
助動詞を使って可能性・推量を表す
「かもしれない」という推量を英語で表現するとき、助動詞を使って表すこともできます。よく使われるのは、may、might、couldです。
文法上「might」は「may」の過去形ということになっていますが、過去のことを表現するのではなく、未来の可能性について使うことができます。
このとき、may>could>mightの順で可能性が小さくなるという人もいますが、ネイティブによっても意見が分かれるようです。
It may rain tomorrow.
It might rain tomorrow.
It could rain tomorrow.
過去の推量はどういう?
過去のできごとについて「かもしれない」と推量を述べたいときには、「may(might/could)+have+過去完了」で表します。
I might have left my phone at home.
(電話を家に置いてきたのかもしれない)
Maybe以外にもいろいろある「かもしれない」
英語学習者にとって一番使いやすいのが、「maybe」だと思います。特に、日本人は断言することを避ける傾向にあるので、やたらと「maybe」を使いまくるという印象をネイティブに与えてしまうこともあるようです。
「かもしれない」と表現する方法は、「maybe」以外にもいろいろあります。語学習得の早道はどんどん新しい表現に挑戦することです。
今まで「maybe」を連発していた人も、ぜひ他の表現方法を積極的に使ってみてくださいね。