最近ニュースを見ていて、気になった単語が「misconduct」です。
今回は改めて、「misconduct」の意味を調べてみました。
「misconduct」の意味
「misconduct」は「非行」や「違法行為」、とりわけ「職権乱用」を意味します。
英英辞書の定義は次の通り。
misconduct:
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/misconduct
unacceptable or bad behaviour by someone in a position of authority or responsibility
(権威や責任のある立場にある人の、容認できないまたは悪い行動)
必ずしも違法行為であるとは限りません。職場における不注意な過ちによる不正から、警察官や政治家の職権乱用まで表すことができます。
「Specific forms of misconduct in the workplace and the necessity for a disciplinary code」によると、misconduct in the workplace(職場での不正行為)には次のようなことが含まれるようです。
theft, fraud, assault, wilful damage to company property, intimidation, insubordination, unauthorised absenteeism, consumption of alcoholic beverages on company premises, arriving at work under the influence of alcohol or narcotic substance, arriving at work with the smell of alcohol
(窃盗、詐欺、暴行、故意の会社財産の破損、脅迫、反抗、無断欠勤、会社敷地内でのアルコール飲料の摂取、アルコールまたは麻薬の影響下での出勤、アルコール臭が残る状態での出勤)
「misconduct」とよくいっしょに使われる単語
「misconduct」とよくいっしょに使われる単語は次のようなものがあります。
- general misconduct:一般的不正行為(意図的でない不正も含まれる)
- gross misconduct:重大な不正行為(しばしば違法行為である、すぐに解雇されてもおかしくないような大きな不正)
たとえば、クレームをしたお客様に対して失礼な態度をとった職員の行為は「gerenal misconduct」であるかもしれませんが、相手を脅迫したり暴力をふるったりした場合は「gross misconduct」と解釈される可能性が高いです。
- sexual misconduct:性的不正行為(性的暴行までは行かないものの、性的な脅迫や強制によって行われた性的性質を持つ好ましくない行動)
- criminal misconduct:刑事上不正行為(不正の中でも違法行為にあたる)
- ethical misconduct:倫理的不正行為(利益相反、従業員への嘘、虐待的な行為など)
- professional misconduct:職務上不正行為(特定の職業における不正行為)
「misconduct」は、政治家や専門職における不正行為、あるいは職権乱用に関連したニュースで頻出する単語です。
法律用語として突き詰めようとするとかなり専門的な話になってしまいます。そこまで頑張る必要はないと思いますが、出会ったときにさっと理解できる程度には、覚えておきたいですね。