句動詞「back up」の使い方と名詞「backup」

「バックアップ」というと、日本語でもカタカナで使われることがありますね。

日本語の「バックアップ」は、コンピューターなどにデータをコピーして保存することを指したりしますね。

英語ネイティブの会話では、そういう意味の「バックアップ」だけでなく、もう少しいろいろな意味で「back up」といういい回しが使われます。

今回は、句動詞としての「back up」、および名詞としての「backup」の意味と使い方を紹介します。

句動詞「back up」の主な意味１．データなどのバックアップ

日本語の「バックアップ」と同じ意味ですね。

コンピューターの情報をコピーして保存しておくことをいいます。情報が失われないように予備のコピーを取るという意味で使われます。

I’ll make a backup on a memory stick just in case my computer breaks down.
（万が一、パソコンが故障したときのために、メモリスティックにバックアップを取っておこう）

「back up」のよく使われる意味に「サポートする」があります。

Her husband backed her up throughout the trial.
（裁判の間、彼女の夫はずっと彼女を支えた）

Your team members will back you up, you should try it.
（チームメンバーがサポートしてくれるから、やってみたら）

The employer backed me up and I was able to get an immigrant visa.
（雇用主がサポートしてくれて移民ビザを取得できた）

Her boyfriend fully backs up her business.
（ボーイフレンドが彼女のビジネスを全面的にサポートしている）

「back up」には、発言や情報などを「裏付けする」という意味もあります。

The laboratory’s report backed his theory.
（その研究所の報告が彼の理論を裏付けた）

The witness testimony backed up his claims.
（目撃者の証言が彼の主張を裏付ける結果になった）

「back up」には「車をバックさせる」という意味もあります。

He backed the car up to park in a small garden area.
（狭い庭先に駐車するため、彼は車をバックさせた）

The ambulance backed up a few metres and stopped just before the front door.
（救急車は数メートルバックして玄関扉のすぐ手前に停車した）

「backup」は名詞として使われることも多いです。

I need expert back-up to work on this case.
（この案件を担当するには、専門家のサポートが必要だ）

We take a backup of our computers at the end of every week.
（毎週末にパソコンのバックアップを取ります）

The police officer called for backup as soon as he arrived.
（警察官は到着するとすぐ応援を呼びました）

I started a second job as a financial backup.
（経済的なサポートとして副業を始めてみた）

「backup dancer」や「backup singer」、「backup software」のように、「backup」を形容詞として使う用法もあります。

I want to prepare a backup plan in case of unexpected situations.
（万が一のために、予備計画を作っておきたい）

The sports day is on Saturday with Monday as the backup day.
（運動会は土曜日ですが、月曜日が予備日です）

A number of back-up staff are essential to the success of the event.
（イベントの成功には、多くの応援スタッフが不可欠だ）

句動詞「back up」と名詞、形容詞としての「backup」について紹介してきました。

句動詞「back up」には、ここで紹介した以外の意味もあります。ここでは特によく使われる表現についてピックアップしました。

日本語のカタカナ語としてもよく使われるので、使いやすいのではないかなと思います。

ぜひ、英語の日常会話で活用してみてください。