イギリス人との日常会話でよく出てくるフレーズに「nip in」という言い方があります。
「nip」にはもともと「はさむ」「つねる」などといった意味があるんですが、ネイティブの日常会話で出てくる「nip in」はちょっと違った意味で使われます。
今回は「nip in」の意味と使い方を紹介します。
イギリス英語の日常会話で頻出する「nip in」の意味
「nip in」という英語表現、北米ではあまり聞いたことがないように思います。調べてみると、やはりイギリスで主に使われるフレーズみたいですね。
動詞「nip」は、辞書にはこのように解説されていました。
to go somewhere quickly or be somewhere for only a short time
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/nip
(す早くどこかに行くこと、あるいは短時間だけどこかにいること)
動詞としての「nip」の意味は、上記の他にも、「(動物などが)かむ、かみつく」「はさむ」「つねる」という意味もあります。
でも、「nip in」という形で使われる場合は、ある場所にさっと行って短い時間を過ごすという意味で使われます。
「nip in」の使い方を例文で紹介!
「nip in」は例文を確認すると理解しやすいと思います。実際に、私がイギリス人との日常会話でよく聞くフレーズを紹介しておきます。
We just nipped in to the supermarket to do a quick bit of shopping.
(スーパーに立ち寄ってサクッと買い物をした)
I can nip in to the post office to send the card to your sister when I go to the high street this afternoon.
(今日の午後、街のメインストリートに行くので、郵便局へ寄って妹さんにカードを送付してあげられるけど)
「nip in」の後に場所を表す名詞を置く場合、上の例のように「nip in to」あるいは「nip into」という形で用いることが多いです。
「nip out/round/down」という言い方も
上記のような意味で「nip」を使う場合、「nip out/round/down」という形で使うことも多いです。
Can you nip down to the post office on the way?
(途中で郵便局に寄ることができますか)
We can nip out to do food shopping after the meeting this afternoon.
(今日、午後の会議の後、食料品の買い出しに立ち寄ることができるよ)
He nipped round to the shopping mall, but didn’t buy anything.
(彼はショッピングモールに立ち寄ったけど、何も買わなかった)
似たような表現「pop in/into」
これと似たような表現に「pop in」あるいは「pop into」があります。これも「ちょっと立ち寄る」という意味でよく使われます。
How about popping in to see John and Mary on the way back?
(帰りにジョンとメアリーに会いに行くのはどう?)
友人や知り合いのカップルのことは、上記のように「名前 and 名前」という言い方をすることが多いです。
We went shopping and popped into a pharmacy as well.
(私たちは買い物をして、薬局にも寄りました)
日常会話で「nip in」を使いこなそう!
イギリス人との日常会話でよく使う「nip in」の意味と使い方、そして類似表現を紹介しました。
これ、本当によく耳にする表現です。今回紹介した例文の多くは、私たちの実際の日常会話でそのまま使う言い方です。
機会があればぜひ使ってみてください。