学校の英語授業で習ったような気がする文法なんだけど、日常会話ではあまり使ったことない、というのが「So+V+S」あるいは「Neither+V+S」という構文ではないでしょうか。
英文法の知識としては知っていても、実際に使いこなすのは難しいですよね。
今回は、「So+V+S」あるいは「Neither+V+S」の使い方と、使いこなすための練習方法ヒントを紹介します!
「○○, too」「○○, neither」の使い方
「○○もそうなんです」といいたいとき、最も便利なのが「○○, too」あるいは「○○, neither」です。
同調する対象となる文が肯定文の場合は「too」を、否定文の場合は「neither」を使うのが文法的には正解です。
I am hungry. — Me too.
(お腹空いた―――僕も)
I didn’t sleep well. — Me neither.
(よく眠れなかったよ―――私も)
同調する対象の文が肯定文か否定文かを、注意深く聞き分け、「Me too.」あるいは「Me neither.」を選択すればいいだけです。
それほど難しくはないですよね。
ただし、実際の英会話では、英語ネイティブであっても、否定文に「私もそうです」と同調するとき、「Me too」という人もいます。
万が一、「Me neither.」というべきところを間違って「Me too.」といってしまっても、相手に同調していることは分かってもらえます。
So (Neither)+V+S を使いこなそう!
そこで、この段階がクリアできたら、次に挑戦したいのが、「So」あるいは「Neither」を文頭に置く言い方です。
伝わる意味はまったく同じになります。でも、「So」あるいは文頭の「Neither」を使ったいい方では文の倒置が起こるため、すこし難易度が高くなります。
たとえば、先ほどの例文なら、
I am hungry. — So am I.
(お腹空いた―――僕も)
I didn’t sleep well. — Neither did I.
(よく眠れなかったよ―――私も)
と、なります。
So あるいはNeitherのあとに、V(動詞)が来てからS(主語)がくるのですね。
そういえば、昔学校で習ったような気がする…、という方もいるのではないでしょうか。
知識として知ってはいても、使いこなすのは実際ちょっと難しいものです。なぜなら、先の「too」あるいは「neither」の選択だけなら、肯定文か否定文かが聞き取れれば正しく答えることができますが、So (Neither)+V+Sの場合、同調する対象の文の動詞を聞き取らなくてはいけないためです。
上に紹介した例文では、「I am hungry.」はbe動詞の文なので、答える方もbe動詞を使って対応します。「I didn’t sleep well.」の方は一般動詞なので助動詞doを使って答えています。
慣れればなんてことはないのでしょうが、英語学習者にとっては意外と難しいんですよね。
でも、使えるとやはりカッコいい(?)ので、できることなら使いこなしたい…。
そういう方は積極的に練習してみましょう。
So (Neither)+V+S を使いこなすための練習方法ヒント
私がおすすめする練習方法は、自分で話をするときにこの構文を積極的に使うということです。
付加疑問文という構文がありますね。
You are hungry, aren’t you?
(お腹空いてるんでしょ?)
付加疑問文を使いこなそうと思うとき、やはり動詞に注目しなくてはいけません。この例文では、「You are hungry」とbe動詞を使って述べているので、「でしょ?」と軽い疑問を付加するためには、「aren’t you?」と同じbe動詞を使います。
自分で言った内容について、付加部分を作ればいいのです。相手のいうことに耳を澄ませて間違いなく聞き取るよりも楽ちんです。
同じ感覚で、So (Neither)+V+Sを自分のひとり語りの中で使ってみます。
例えば、
Most of the questions in Quora are stupid and so are the answers, but I still think it’s useful sometimes.
(Quoraに出てくる質問のほとんどはばかげていますが、回答も同様です。それでも、ときどき役に立つこともあります)
Quoraとは、Yahoo知恵袋の海外版みたいなものです。アメリカ発祥のQ&Aサイトのことです。
It was so noisy last night. I couldn’t sleep and neither could my husband.
(昨夜はとてもうるさかった。私は眠れなかったし、夫もまた同様です)
自分一人が話すフレーズの中で使いこなせるようになったら、相手が言ったことに対して同調したいときにも自然に口に出てくると思います。
表現の幅を広げるためにも、ぜひ挑戦してみてくださいね!