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harshってどういう意味?nastyとの違いは?

英語

先日、英語の文章を書いていて夫からの手直しが入ったのが、「harsh」でした。

日本語でいうと、「キツイなー」とか「(手)厳しい」という訳がぴったりするように思います。

それに少し似た表現で「nasty」という言葉もあります。

「harsh」と「nasty」は、どちらも「ひどい」ことや「意地悪な」ことを意味する形容詞ですが、その違いはどこにあるのでしょうか。

「harsh」と「nasty」、それぞれの意味を確認しながらニュアンスの違いを比較してみました。

「harsh」の意味と例文

辞書で「harsh」の意味はこのように説明されています。

unpleasant, unkind, cruel, or more severe than is necessary
(不快、不親切、残酷、あるいは必要以上に厳しいこと)

Cambridge Dictionaryより

よく聞くのは、誰かのコメントに対して

That’s harsh!
(手厳しいな!)

発言が厳しいこと、辛辣であること、とげとげしいことを表現できます。人の行為や扱いに対しても使うことができます。

She sounded a bit harsh at the meeting, don’t you think?
(彼女、ミーティングでは、ちょっとキツい言い方をしていたと思わない?)

He had a harsh treatment in his childhood.
(彼は幼少期に過酷な仕打ちを受けた)

また、「過酷な」という意味もあります。

What can we grow in a harsh environment like a desert.
(砂漠のような厳しい環境の中で、何を育てることができるだろう)

「nasty」の意味と例文

次に、「nasty」の意味も辞書で確認しておきましょう。

bad or very unpleasant
unkind
(悪い、とても意地悪なこと、親切でないこと)

Cambridge Dictionaryより

「nasty」は、人やその行為や言動に対して「意地悪な」という意味を表すことができます。

Don’t be nasty to her!
(彼女に意地悪しないで)

「意地悪な」というと「mean」を思い浮かべる人もいるでしょう。「nasty」は「mean」よりも、もっとたちが悪い、意地悪さを表現していることが多いです。

He looks grumpy and nasty, but he is actually a good person.
(彼は見た目は不機嫌で意地悪そうですが、実はいい人なんです)

問題や状況が後に続くと「厄介な」という意味になります。

I know it is a nasty problem, but we need to face it now.
(厄介な問題であることは承知していますが、今、向き合わなければならないのです)

また、病気やケガについて「質の悪い」を表現することもあります。

We have to deal with that nasty coronavirus again!
(また、あの厄介なコロナウイルスに対処しなければならないなんて!)

「harsh」と「nasty」の違いは?

「harsh」と「nasty」のいずれも「ひどい」「意地悪な」という意味を持つので、その違いが分かりにくいですね。

私の感覚的には、「harsh」は「厳しい」「辛辣である」行為や言動そのものの性質に焦点を当てている一方で、「nasty」は「意地悪な」性格に焦点を当てているように思います。

人の性格を表すなら「nasty」がベター

だから、「そんなことをしなくてもいいのに、わざと相手を困らせる」あるいは「意図的な」「嫌がらせ的」な意地悪さは、「nasty」の方がしっくりきます。人を形容してその性格が「意地悪だ」というときも、「nasty」を使うことが多いです。

(○)What a nasty boy!
(なんて意地悪な子なの!)
(△)What a harsh boy!

ネイティブによっても感覚が異なるかもしれませんが、上の例文のように性格を表現する場合は、「nasty」を使うのが一般的です。

でも、「harsh」といえないこともないので、ここでは△にしました。以下の例文も同じです。

(○)He looks like a nasty man.
(彼は意地悪そうに見える)
(△)He looks like a harsh man.

「harsh」と「nasty」でニュアンスが異なるケース

次に、「harsh」と「nasty」のどちらも使えるけれど、ニュアンスが異なるケースです。

(○)Why are you always so harsh to her?
(なぜ、いつも彼女に厳しいの)
(○)Why are you always so nasty to her?
(なぜいつも彼女に意地悪をするの)

「harsh」は「厳しい」という意味が際立つため「strict」に近いニュアンスになります。一方の「nasty」は「意地悪な」という解釈で問題ありません。

(○)I think your comment was a bit harsh.
(あなたのコメントは少し厳しいと思います)
(○)I think your comment was a bit nasty.
(あなたのコメントは少し意地悪だったと思います)

「comment」や「criticism」もこれらの単語を両方使うことができます。

(○)I received very harsh criticism.
(非常に厳しい批判を受けた)
(○)I received very nasty criticism.
(とても意地悪な批判を受けた)

ただし、「nasty」を使った場合には、主語がそのコメントや批判に対して「リーズナブルでない」「公正でない」「妥当でない」と感じているさまがイメージされます。「こんなコメント(批判)をもらういわれはない」と思っているふしを彷彿とさせられます。

「harsh」は比較的ニュートラルというか、そのコメントや批判に対して主語がどう思っているかは別として、コメント(批判)そのものが辛辣であることをいっています。

「harsh」の方が自然な英語になる組み合わせ

次の例文のように「reality」や「truth」「situation」が後ろにくる場合、「nasty」はあまりしっくりきません。

(○)It sounds painful, but that is the harsh reality.
(耳が痛い話だが、これが厳しい現実だ)
(×)It sounds painful, but that is the nasty reality.

(○)What kind of plants can we grow in a harsh desert?
(厳しい砂漠でどんな植物が育つのか)
(×)What kind of plants can we grow in a nasty desert?

これは、「harsh」には「過酷な」という意味があるためです。

「nasty」を使うと、自然な英語に聞こえなくなるので、使わない方がよいでしょう。

実際の例文でニュアンスの差を身につけよう!

「harsh」と「nasty」は、どちらも「ひどい」ことや「意地悪な」ことを指すことが多いので、違いが分かりにくいですね。

そんなときは、よりたくさんの例文に触れて覚えるしかありません。

ネイティブの使い方を確認しながら、微妙なニュアンスの差を体得していきましょう!

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