日本語教師になって正直いやなこともありますが、やはり「やりがい」や「良かったこと」もあります。今回は個人的に日本語教師になった際の「やりがい」や「良かったこと」を3つ挙げてみました。
「わからない」を「わかった」にできる。
他の分野の教師にも当てはまることですが、教師の役割は学生の「わからない」を「わかった」にすることです。それができた時、個人的にはうれしくなります。
例えば、日本語を勉強する際によくあるのが助詞の使い方の間違いです。正直よく間違えます。ほとんどの日本語教師は基本、「日本語」で「日本語」を教えます。
これだと、助詞の使い方に関するルールを伝えることは難しいです。私の武器はそれを英語で教えることができることです。文法事項に関してはその学生の母国語で教える方が、学生が理解できます。
私がそのルールを英語圏の学生に教えて、後になって「先生のおかげで助詞の使い方でミスが減った」といわれた時はうれしかったです。
海外で働くための武器が増える
「海外で働きたい」「主婦の方で旦那さんが急に海外赴任をしなければならなくなった」という状況で日本語教師の資格は一部の地域であれば武器になります。
中国や東南アジアでは、日本語学校が急速に増えている状況です。そこで日本語教師、特に日本人の日本語教師が不足している状態です。
海外で働いている日本語教師の話を聞くと、現地人の日本語教師の質はまだまだ発展途上レベルだそうです。間違った日本語を教えている場合もあります。
そんな中で正しい日本語を知っている日本人教師の需要は高いです。タイやミャンマーで働いている現地の日本人教師に聞いて見ると、給与は現地採用になりますので、日本円で換算するとさほど高くはないそうです。
しかし、現地では中の上位の生活が楽しめるレベルの給与はもらえるとのことです。また、スカイプ等のおかげで世界のどこでも日本語教育は可能です。
どこかの会社と契約すれば、世界の何処にいようとも日本語の個別レッスンを行い、給与を得ることが可能です。
海外での友達を見つけやすくなった
Language Exchangeというものをご存じでしょうか。Language Exchangeとは、外国人同士がお互いの言葉を教えあうことです。例えば日本人とアメリカ人であれば、日本語と英語を教えあうことになります。
さて、そのLanguage Exchangeのパートナーを探すのが結構大変です。
私の場合、英語で会話するパートナーを見つけたいのですが、通常はなかなかうまくいきません。
理由は、日本語を学びたい英語圏の方があまりいないということがまず挙げられます。やはり、日本語よりもフランス語やドイツ語が中心になるようです。
また、私が男性ということも問題です。女性の場合、男性のパートナーを嫌がる方もいます。
なぜなら、男性の中にはLanguage Exchangeを恋人探しと間違っている方がいらっしゃるからです。男性も男性同士でLanguage Exchangeをやりたがらない方もいらっしゃいます。
まあ、下心がさほどないにしても出来れば女性のパートナーが欲しいものです。
しかし、私が日本語教師の資格を取り、その旨をプロフィールに記載すると、パートナーが見つかりやすくなりました。
日本語を勉強したい人たちにとっては、無料でプロの授業が受けられるのですから、当然と言えば当然です。今まではパートナーに選んでもらう側だったのが、こちらがパートナーを選ぶ側になりました。
日本語を勉強したい外国人と仲良くなるのには、日本語教師の資格は最適かもしれません。
執筆者:wakatonosama(ペンネーム)
プロフィール:個別指導英語講師を経て、現在英語圏の学習者に個別で日本語を教えています。