トルコ語で、モノや生き物がある場所に存在するという文を作っていきます。
トルコ語には日本語と同じく「てにをは」に相当する文法があり、これをマスターすることで、場所に関する表現ができるようになります。
今回は、特に人称代名詞にデ格語尾が付いた形を学習しておきたいと思います。さっそくチェックしてみましょう!
トルコ語「A(もの)はB(場所)にあります/います」文の作り方
トルコ語で「A(もの)はB(場所)にあります/います」といいたい場合、以下の方程式で表現することができます。
A+(B+デ格語尾)
Aにはものや生き物が、Bには場所や人称代名詞などが入ります。
トルコ語のデ格語尾
デ格語尾は以下のように変化します。
単語の最後の母音 | a、ı、o、u | e、i、ö、ü |
---|---|---|
無声子音(ç,f,h,k,p,s,ş,t)で終わる単語 | -ta | -te |
上記以外の単語(母音、あるいは有声子音で終わる単語) | -da | -de |
さらに詳しくは以下のページにまとめています。
ものなどの所在を表す文においては、上のように単語を並べるだけで文が完成します。「var」などを加える必要はありません。
Elma odamda.
(りんごは私の部屋にあります=The apple is in my room.)
Pasaportum evimde.
(私のパスポートは私の家にあります=My passport is in my house.)
Anahtarın odanda.
(あなたのカギはあなたの部屋にあります=Your key is in your room.)
人称代名詞+デ格語尾
「Aは私のところにあります」など、人称代名詞を使って表現する場合、人称代名詞にデ格語尾をつけます。
人称代名詞 | 人称代名詞+デ格語尾 |
---|---|
ben(私) | bende |
biz(私たち) | bizde |
sen(あなた) | sende |
siz(あなたたち) | sizde |
o(彼/彼女) | onda |
onlar(彼ら/彼女ら) | onlarda |
人称代名詞+デ格語尾を使った所在文
人称代名詞+デ格語尾を使った所在文の例文を作ってみました。
Elma bende.
(りんごは私のところにあります=I have the apple.)
Sıcak ekmek bizde.
(暖かいパンは私たちのところにあります=We have the hot bread.)
Pasaportum sende.
(私のパスポートはあなたのところにあります=You have my passport.)
Büyük portakallar sizde.
(大きなオレンジはあなたたちのところにあります=You have the big oranges.)
Soğuk bira onda.
(冷たいビールは彼/彼女のところにあります=He/she has the cold beer.)
Eski şarap onlarda.
(古いワインは彼らのところにあります=They have the old wine.)
O bende yok.
(それは私のところにはありません=I don’t have it.)
O bizde yok.
(それは私たちのところにはありません=We don’t have it.)
「~の中に」といいたい場合、「içinde」を使うことができます。
Cüzdanım ceketimin içinde.
(財布はジャケットの中です=My wallet is in my jacket.)
指示詞のデ格変化
「A(もの)はB(場所)にあります/います」という場合の「場所」が指示詞である場合、指示詞にデ格語尾をつけた形を用います。
指示詞のデ格語尾は次のようになります。
bu → burada(ここに)
o → orada(そこに)
şu → şurada(そこに)
Mutfak burada.
The kitchen is here.
Tuvalet şurada.
The toilet is there.
トルコ語「A(もの)はB(場所)にあります/います」を使いこなそう!
今回は、トルコ語で「A(もの)はB(場所)にあります/います」という所在を表す表現を練習してみました。
特に、人称代名詞を使った表現は、「(人)がものを所有している」ことを表現できます。
所有や存在文と合わせて、使い勝手のいい文法ですので、ぜひ使いこなせるように復習してみてくださいね。