マルチリンガルとは、複数の言語を操る人のことですが、一般的には3か国語以上を話せる人のことを指すことが多いです。語学を身につけたら、そのスキルを活かして仕事をしたいものですよね。
外国語が得意な人ならそれを活かせる職業を選ぶことで、さらに語学に磨きをかけることにもつながります。
そこで、今回はマルチリンガルに適した仕事や職業にはどのようなものがあるのか、考えてみました。
マルチリンガルを活かせる仕事と職業
以前、マルチリンガルな人に共通する特徴として、以下のような記事を書きました。
マルチリンガルな人には、何事にも動じず、好奇心旺盛とチャレンジ精神にあふれた人が多いように感じます。そのような人は、どんな場所のどんな仕事に関しても、そつなくうまくやっていくことができるものですが、せっかくなら多言語スキルを活かした職業に就きたいものですよね。
私自身、数か国語を話し、そのスキルを活かした仕事に就いてきました。自分の経験を踏まえて、マルチリンガルに適した仕事と職業をピックアップしてみます。
観光業関連
多言語話者が重宝される業界として、まずは観光業でしょう。世界各国からやってくる旅行者を迎える仕事として、多言語が操れるというのは大きな強みです。
日本で外国人を迎える以外に、海外で日本人観光客を案内する仕事もあります。また、日本の自治体によっては、外国人旅行者を外国語でガイドするボランティアの募集も行っています。
http://www.tokyofreeguide.org/jp/guide/
http://kyotofreeguide.sakura.ne.jp/japanese.htm
http://www.visitkansai.com/joinus/
こういったボランティア活動を通じて、経験を積むことは、就活でも役に立つと思います。
さらに、こちらのような、日本での外国語ガイドマッチングサービスもあります。身に着けた外国語の練習や、力試しのつもりで登録してみてもいいかもしれませんね。
https://tourguide.jp/japanese/login
外国人旅行客が多い接客業
ツアーガイドでなくても、旅行者が多いところには、マルチリンガルの需要があります。特に、ホテル、飲食店、空港内ショップ、カスタマーサービスなどの接客業は、話すことが好きでサービス精神旺盛なマルチリンガルにはぴったりの職場ではないでしょうか。
こういった接客業は、通常人件費に限りがありますので、単に英語ができる人でなく多言語に対応できるマルチリンガルは非常に歓迎されます。日本で就職する場合は、特に英語、中国語、韓国語などが話せる人は、きっと重宝されると思いますよ。
すでに日本でも外国人の雇用が増えてきていますが、こういった職場が今後さらに増えれば、外国人従業員のマネジメント職としてもマルチリンガルは役立つかもしれませんね。
貿易業・運送業
外国語が必要な業界というと、貿易業もあります。上の2つと異なり、ビジネスシーンで使える表現を身に着けておく必要があります。
貿易業関連は英語スキルが必須ということが多いですが、そのほかにも中国や韓国、ロシアなど、マルチにビジネスを展開している会社ではマルチリンガルの需要も高いです。
輸出入に関連する会社に就職すると、海外転勤や駐在の機会も多くなります。海外での生活にあこがれる人にとっても、気になる職場ではないでしょうか。
さらに、貿易業のノウハウをつかめば、将来自分でビジネスを立ち上げることも可能です。マルチリンガルであることの強みを最大に生かすことができるでしょう。
日本語教師
日本語を学ぶ外国人の中でも特に初歩の段階の人は、自分の母国語を理解してくれる日本人教師を求める場合が多いです。ですので、マルチリンガルであれば、より多くの生徒さんに対応できる可能性が高くなります。
もちろん、海外で日本語を教えるという方法もあります。
旅行家・探検家
今どき、あまり「旅行家」「探検家」という言葉も聞かなくなりましたね。でも、旅行ライターと言えば、何となくイメージできるのではないでしょうか。
多言語が話せるということは、世界中でコミュニケーションできる人口が大きいということです。つまり、潜在的に、それだけ多くの情報を集めることができるということになりますよね。
そのメリットを活かして、世界中を探検・旅行してその記事を書く仕事です。本の出版や雑誌への寄稿というと、ハードルが高いと感じるかもしれません。しかし現在は、ブログやサイトに自分の記事を投稿して生計を立てるという人も増えています。
今後ますます需要が高くなるマルチリンガル
日本に住む外国人や日本を訪れる外国人は年々増加しています。また、先にも述べましたが、外国人雇用も今後ますます増加するでしょう。
このように、外国人にオープンになればなるほど、マルチリンガルの需要は高くなります。また、こういった人へのサービスを求められる仕事はAIでは代替できないと考えられます。
たとえ、あなたが現在、趣味として外国語を勉強しているにしても、マルチリンガルというスキルが将来無駄になることはないでしょう!