2か国語話せる人を「バイリンガル」、3か国語話せる人を「トリリンガル」と言ったりします。
「マルチリンガル」というのは、日本語にすると「複数言語話者」となるので、バイリンガルもトリリンガルも、マルチリンガルに含ます。また、狭義の意味では、3か国語以上を話す人という意味で「マルチリンガル」と言われたりもします。
ここでは、複数の言語を話す人、それも特に3か国語以上の言語をあやつるマルチリンガルについて、その特徴を考えてみました。
「マルチリンガルに憧れるけど、どうやったらなれるの?」と思っている人にとって、少しでも役立つ情報になればいいなあと思います。
日本にマルチリンガルが少ない理由
外国語を学んでいると、マルチリンガルの人はかっこいいなあと憧れたりもします。シンガポールや香港のように元々複数の言語が混在している社会では、マルチリンガルになるのは自然なことであり、仕事やビジネスという面ではモノリンガルであることが障害になることもあるでしょう。
一方日本のような、マルチリンガルである必要がない社会では、複数の言語を操る人というのは少し特殊であり、メリットでもあります。
もちろん、これは、複数の言語が話せるからといってその人の頭がいいというわけではありません。日本人の多くがモノリンガルなのは、複数の言語を必要としない人が多いからです。
マルチリンガルへのあこがれ
それでもやっぱりマルチリンガルに憧れる人も多いですよね。かくいう私も、複数の外国語を勉強してきましたが、世界には本当にびっくりするぐらい多くの言語(10か国語以上という人も!)を自由に操る人がいるものです。
マルチリンガルといっても、その程度はそれぞれで、聞いて分かる程度、日常会話に差し支えない程度、専門的な翻訳家通訳ができる程度など、そのスキルの差はかなり大きいです。
でもとりあえず、複数の言語を自由に操るという意味で、 外国語をすぐにマスターしてしまうマルチリンガルにはどのような特徴があるのか、その共通点みたいなものをまとめてみました。
マルチリンガルの共通点と特徴
1.人と交流するのが好き
言語というのは、人と交流するためのツールなので、当然人との交流が好きな人、人と話すの好きな人は、 マルチリンガルになりやすいです。
出会うことが好きな人や、人が出入りする場所にするのが好きな人、初対面の人とでも物怖じせず話ができる人、こんな人は外国語を学ぶのも早いです。
2.好奇心旺盛
マルチリンガルには、好奇心が旺盛な人が多いような気がします。何にでも興味を持ち、向上心豊かで、人の話を聞くのも新しいことを学ぶのも好きなので、どんどん話題が多くなります。
外国語を学ぶということは、単に言葉の習得だけでなく、その言語が話されている国や地域の文化や歴史、習慣も一緒に学び取るということです。
言葉が好きなだけでなく、あらゆることに興味を持つ人の方が外国語習得が早いようですね。
3.間違いを恐れない
多言語の国や地域に暮らしていれば、自分の言葉を話して文法的な間違いを犯すというのは、とても日常的なことです。そんな社会では、間違いを正すことよりも、伝えたいことをきちんと相手に伝えることの方が重要になりますので、間違いを犯すことを恐れている暇はありません。
マルチリンガルとして外国語で相手に何かを伝えられる人は、インプットだけでなくアウトプットができなくてはいけません。 そのためには、間違いを恐れずにどんどん外国語を使って話をしていく態度が大切です。
4.話好き
これは、話好きだからマルチリンガルになるのか、マルチリンガルだから話好きになるのか、分かりませんが、とにかく私のまわりのマルチリンガルには、話好きな人が多いです。
当然と言えば当然で、話すのが好きだから言語上達も早く、言語ができるからどんどん話したくなるわけですね。
5.要領がいい
マルチリンガルの人には、大雑把な人が多いように思います。先の、「間違いを恐れない」というのと通じるものがあるかもしれませんが、完璧を求めすぎないというのもマルチリンガルの特徴ではないでしょうか。
ポイントをおさえるのが得意で、無駄なく効率的な作業を好み、それができる人が多いように感じます。
マルチリンガルになるための要素
以上、私が今まで出会ったマルチリンガルに共通している点をなんとなくまとめてみました。マルチリンガルを目指している人は、参考にしてみると良いかもしれませんね。
また、番外編的な特徴として、彼らは必ずしも勉強が好きというわけではないようです。
机に向かって何かを勉強するよりもむしろ、身体を動かしたりスポーツしたりすることの方が好きという人も多いです。もちろん、学歴とも関係がありません。むしろ、運動神経なのかも・・・?