どんな外国語でも、独学で練習するのが難しいのが「発音」です。ネイティブが近くにいて、発音の練習ができる環境にあればよいですが、そうでなければ、正しい発音を身に付けるのは困難です。語学習得において避けては通れない「発音」練習を独学で行う方法をご紹介します。
外国語学習で発音練習は必須
どんな言語でも、勉強する目的のひとつに「外国人とその言語を使って交流したい」という理由があると思います。ネイティブとの交流においては、リスニングとスピーキングが重視されます。リスニング力にもスピーキング力にも大きく影響するのが「発音」です。
正しい発音を身に付けることは、初心者のうちは特に難しいものですが、後になればなるほど、発音を矯正することは困難になります。
きれいな発音を身に付けることのメリット
まず、発音がきれいな人は、スピーキングのときに相手に理解してもらえやすいです。そのため、ネイティブは、発音の良い人と話している方が心地よいし、もっと話したくなるはずです。
発音が上手くできる人は、リスニングでも有利です。「聴く力」と「正しい発音」は比例して上達します。「自分が発音できる音」=「聞き分けができる音」だからです。例えば、英語の「R」の発音と「L」の発音が聞き取れない人(私のことです)は、自分でもうまく発音できません。
ネイティブとの会話がスムーズにできると、自分でも話していて楽しいので、積極的に話すようになります。そうするとますます会話能力が高まり、どんどん上達するというプラスのスパイラルになるわけです。
独学で発音練習できる方法
発音練習は、相手がいるほうが良いに決まっています。しかし、環境によってはネイティブとの練習が困難な場合もあると思います。そのような場合のために、独学でも練習できる発音のトレーニング方法を提案しておきます。
1.学習したい言語の歌を聴く
歌を聴くことは、外国語の発音を身に付けるには大変有効な学習方法です。できるだけ、現代の話し言葉に近い歌詞のもので、自分の気に入ったものを選び、繰り返して聴きましょう。好きな歌なら、繰り返し聴いても負担にならないはずです。
歌手と一緒に口ずさんで、まるごと暗記してしまえばさらに良いです。歌い手の発音をすっかり真似て歌ってみるようにします。いつの間にか、正しい発音が身についているはずです。
2.翻訳ツールの音声入力
自分の発音が正しいかどうか、チェックする時に有効な方法です。翻訳ツールには、音声入力が付いているので、それを利用して、チェックしたいフレーズを翻訳ツールに向かって発音してみます。うまく発音できていたら、翻訳ツールは正しく翻訳してくれます。翻訳ツールが上手く聞き取ってくれるまで練習しましょう。
ちなみに、私はいつもフランス語で「Je t’aime.(愛してる)」と言っているつもりが、なかなか聞き取ってもらえません(苦笑)。
3.オンライン語学学習「busuu」
オンライン語学学習サービスのbusuuは、英語、フランス語、スペイン語、トルコ語、中国語、ロシア語、日本語など、現在12カ国語言語に対応しています。ネイティブがお互いに外国語を練習・添削し合うシステムになっています。
busuuで扱われている言語を学んでいる人なら、登録すれば1週間無料ですべてのサービスが利用できます。その中に、音声チェックサービスというのがあり、マイクを使って録音した外国語をネイティブが聴いてアドバイスしてくれる仕組みになっています。
残念ながら、発音練習のチェックは、お試し期間を過ぎると有料になってしまいますが、busuuのサービスは他にもいろいろあるので、試してみるのも面白いと思います。
busuu.com
正しい発音を楽しく身に付けよう!
工夫すれば、独学で発音練習するのも楽しいものです。発音がいい人はそれだけで、その言語が上手いように聞こえます。ぜひ、発音練習に取り組み、どんどんスキルアップしてくださいね。