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日本人学習者がフランス語の発音が苦手なのはどうして?

フランス語

フランス語は日本人にとっても身近な外国語の一つであり、第2、第3外国語として学習する日本人も多いです。しかし、多くの日本人にとって難しいのが、フランス語の発音です。

フランス語は耳にするだけでは、滑らかなきれいな音のように聞こえますが、実際に学習してみるとこれがなかなかうまく発音できないんです。発音ができないということは、聞き取りもスピーキングにも支障がでるため、ここでフランス語に挫折してしまう人も少なくありません。

なぜ、日本人学習者にとって、フランス語の発音はこれほどまでに困難だと感じるのでしょうか。その理由について、考えてみました。


16種類もある母音

日本語の母音は、「あいうえお」の5種類ですが、フランス語の母音は、なんと16種類もあります。ですから、辞書に書いてあるカタカナ表記をそのまま読んでも、通じない場合がほとんどです。

それ故に、多くの方が、発音に苦手意識を持ってしまわれるのだと思います。

ですが、フランス語の殆どは、綴りのローマ字読みです。また、現代フランス語ではほとんど使われない母音も存在します。

eauやauのオ、aiやeiのエ、ouのウ、oiのウァ、ニャ行子音の発音であるgn、phのフなど、一定の発音を覚えれば、そのほかはローマ字読みで通じます。

綴りと発音の規則性がより複雑な英語に比べると、この点ではフランス語の方が学習しやすいはずなんです。


難しいrの発音

フランス語の発音で苦手な方が多いのは、なんといってもrの発音でしょう。

日本語のら行の発音とは異なり、舌先を上あごにつけずに発音しなくてはなりませんし、英語やドイツ語のような巻き舌の発音でもありません。

発音のイメージとしては、うがいをするような感じの音なのですが、日本語にない音ですので、発音が難しく、フランス語を勉強したことがある方の中にも、苦手な方が多くいらっしゃるようです。

rを綺麗に発音するポイントは、舌先を下の歯の裏にくっ付けたまま、喉の奥だけで発声することです。喉をガーっと鳴らすのですが、あまり強く音を出す必要はありません。

難しい発声ですが、練習を重ねれば、きちんと出すことができるようになります。


リエゾン

フランス語の特徴は、なるべく滑らかに発音することです。

フランス語は、子音で終わる単語はその最後の子音を発音しないというルールがあります。しかし、その単語のすぐ後に母音から始まる単語が来ると、発音されなかった子音が直後の母音とつながって発音しなくてはいけなくなる場合があります。

これは文法用語で「リエゾン」と呼ばれますが、このほかにも前の単語の語尾の母音と後ろに続く単語の語頭の母音を繋げて発音する、アンシェヌマンという独特の発音もあります。

これらは、フランス語独特のルールですので日本人には難しく感じることがあります。特に、リエゾンはする場合としない場合があり、なかなか覚えにくいものです。

ここがきちんと把握できていないと、発音もそうですが、聞き取りも非常に難しくなります。実際に聞き取れなかったフレーズが、文字で見るとあっけないくらい簡単なフレーズだったということも、フランス語学習者なら経験あるのではないでしょうか。


まずはフランス語の音に慣れることから

確かに、フランス語は、使いこなせるようになるまで少し根気がいるかもしれません。しかし、発音をしっかり練習し、言語の特徴と発音のコツがつかめれば、そこからはどんどん会話を覚えていけるはずです。

まずはフランス語を聞く機会を増やして、フランス語の音になれるようにしてみましょう。フランス語学習において、発音はかなりの難関ですが、そこを突破すればあとは意外と簡単に感じるかもしれませんよ。

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