アラビア語って何だか難しそうといったイメージがありますよね。ですが、世界で3番目に多くの色々な国や地域で話され、国連の公用語にもなっています。
アラビア語が出来れば何かしらメリットがありそう。
では実際のところ、アラビア語って私たち日本人にとって学びやすい外国語なのでしょうか?
英語や日本語と比較しながら見てみましょう。
1、アラビア文字
アラビア語を学ぶ上で1番のヤマ場が、あのミミズのような文字ではないでしょうか。
形こそ特徴的ですが、文字はたったの28文字、と英語のアルファベットとさほど変わりはなく、日本語のひらがなカタカナ漢字に比べると俄然覚える量は少ないです。
練習して覚えてしまえば以外に簡単です。
2、発音
英語や日本語にはない発音が結構あります。
例えば「ハ」という発音は3種類ありますが、普通の「ハ」と、口の奥からの「ハ」、喉を強く使う「ハ」があります。発声法が特徴的なので、独学ではちょっと難しいのではないでしょうか。出来ればネィティブの人にチェックしてもらいたいですよね。
ところが、日本では生のアラビア語に触れたり、アラブ人に会うことが無いため、この点が他の外国語に比べて学びにくい点かなと思います。
3、文法
語順は、英語のように主語+動詞が来てそのあとに目的語や形容詞が来るタイプです。英語が得意な人には良いかもしれません。
しかし、男性女性名詞があり、主語によって変化します。
動詞も現在形、過去形ともに主語によって変化します。規則性がありますが、「主語が”彼”だから動詞はこう変わる…」と慣れるまで手こずります。日本語にも尊敬語、謙譲語、動詞の五段活用などありますので複雑さはどっこいどっこいかもしれません。
4、方言
そもそもアラビア語といっても国によって方言があり、言葉がガラリと変わります。どの国のアラビア語を勉強したら良いのか迷うところがありますね。
テキストなどのアラビア語は正則アラビア語(フスハー)と呼ばれ、ニュースや書物に使われます。日常会話で使われることがほとんどありません。ですので大げさに言うと、書き言葉用と会話用のアラビア語を学習する必要があり、二度手間な感じを受ける方も少なくないはずですね。
5.フレーズ
アラビア語には、物騒なイメージに反して、意外と平和的なフレーズが多いです。
例えば「ハンドゥリラ」は感謝を表し、まさに日本語の「おかげさまで」にあたります。こんにちはの「アッサラーマレイコン」は直訳すると、あなたに平和が訪れますように、となります。両方ともアラブ人はしょっちゅう使います。
ちょっと学びにくいけど興味深いアラビア語
ということで、アラビア語に触れる機会が無い上に、日本語と同じくらい難しいとなると学びにくい外国語かもしれません。
ですが、感謝を表す言葉や平和を願うフレーズがあったりと(もちろん罵るフレーズ等もありますが)、こんなに違うのに何か通じるものがあリませんか?
決して学びやすくはありませんが、何か親しみを感じて興味を持って頂ければなと思います。