フランス語のネイティブと会話をする際、お互いの家族について話すシーンがあることでしょう。そんな時に使える、家族に関するフランス語ボキャブラリーを紹介しておきます。
「こちらが私の母です」「私には二人の兄弟がいます」などなど、自分が使いそうなフランス語表現をアレンジして練習してみてください。
家族に関するフランス語表現:兄弟と姉妹
まずは、兄弟と姉妹に関するフランス語ボキャブラリーを確認しておきましょう。
フランス語は英語と同じく、男兄弟(brother)と女姉妹(sister)の区別はありますが、年上(兄あるいは姉)と年下(弟と妹)の区別はありません。
frère
フレール
兄弟
brother
「frère」は男性名詞ですので、「私の」というときは男性単数形「mon」を使います(一人称単数の所有形容詞は本投稿の下のほうに一覧を表示しています)。
C’est mon frère.
セ モン フレール
こちらは私の兄(弟)です。
This is my brother.
「C’est」は英語の「It’s」や「This is」に相当する便利な表現です。使いやすいのであわせて覚えてしまいましょう。
sœur
スェール
姉妹
sister
「sœur」は女性名詞ですので、「私の」という場合は女性単数形の「ma」を使います。
Elle est ma soeur.
エレ マ スェール
彼女は私の姉(妹)です。
She is my sister.
「Elle est」は「彼女は~です」という意味のフレーズですが、音がつながって「エレ」となりまるで一つの単語のように発音されます。
家族に関するフランス語表現:父と母(両親)
家族に関するフランス語ボキャブラリー、次は父と母の言い方を学びましょう。
père
ペール
父
father
Mon père est ingenieur.
モン ペール エ タンジェニェール
私の父はエンジニアです。
My father is an engineer.
「ingenieur」は「エンジニア」という意味の単語で、単体では「アンジェニェール」と発音しますが、この例文では前にある「est」と音がつながって「タンジェニェール」と聞こえます。
この単語は男女変化なしで使うことができる名詞で、女性のエンジニアについていう場合は「une ingénieur」あるいは「une ingénieure」(発音は同じ)と表記します。
mère
メール
母
mother
Ma mère est médecin.
マ メール エ メドサン
私の母は医者です。
My mother is a doctor.
「médecin」も男女変化しない名詞です。
parents
パゴーン
両親
parents
「両親」という意味の「parents」は英語と同じ綴りですが、発音はまったく異なります。フランス語ネイティブの発音を上の音声ファイルで確認してみてください。
そして「parents」は複数ですので、「私の」をつける場合は所有形容詞の複数形を用い「mes parents」となります。
Je vous présente mes parents. Voici mon père, Matthieu, et ma mère, Catherine.
ジュ ヴ プレゼン メ パゴーン。ヴォワシ モン ペール、マチュー、 エ マ メール、キャトリーヌ
私の両親を紹介します。こちらが私の父、マシュー、そして私の母、カトリーヌです。
I introduce my parents to you. Here is my father, Matthew, and my mother, Catherine.
家族を紹介する場合、一人一人の名前を紹介するのが一般的です。
「présenter」は「紹介する」という意味の動詞で、現在形は次のように活用します。
je présente |
tu présentes |
il/elle présente |
nous présentons |
vous présentez |
ils/elles présentent |
フランス語では「Je vous présente」のように、動詞の前に紹介する対象の人(間接目的語)を置くことができます。「vous」はフォーマルな場面、あるいは相手が複数のときに使います。
紹介する相手が友人などの親しい関係の人であれば「tu」の目的語形「te」を置いて「Je te présente」とすることができます。
次に、子どもたちが自分の親を呼ぶときの「ママ!」「パパ!」といういい方を紹介しておきます。
maman
ママン
ママ(お母さん)
mum
papa
パパ
パパ(お父さん)
dad
家族に関するフランス語表現:息子と娘(子ども)
家族に関するフランス語ボキャブラリー、子ども編です。
fils
フィス
息子
son
fille
フィーユ
娘
daughter
J’ai un fils et une fille.
ジェ アン フィス エ ユンヌ フィーユ
私には一人の息子と一人の娘がいます。
I have a son and a daughter.
「fils」は男性名詞なので前に置く冠詞は男性形の「un」を、女性名詞の「fille」には女性形の「une」を置きます。
enfant
アンファン
子ども(単数)
child
「enfant」は「子ども」を指す単語で、複数形は「enfants」と書きます。
mes enfants
メ ザンファン
私の子どもたち(複数)
my children
Nous avons deux enfants qui s’appellent Alice et Jean.
ヌ ザヴォン ドゥ ザンファン キ サペル アリス エ ジョン
私たちには二人の子どもがいて、名前はアリスとジョンです。
We have two children whose names are Alice and Jean.
「qui」はフランス語における関係代名詞です。上の例文は「Nous avons deux enfants. Ils s’appellent Alice et Jean.」と同じ意味になります。
家族に関するフランス語表現:夫と妻
夫と妻をフランス語で表す表現について学習しましょう。
mari
マリ
夫
husband
Voici mon mari. Il s’appelle Kenji.
ヴォワスィ モン マリ。イル サペル ケンジ
こちらは私の夫です。名前はケンジです。
Here is my husband. His name is Kenji.
ma femme
マ ファム
私の妻
my wife
「femme」は「女の人」という意味ですが、「妻」という意味も持ちます。
C’est ma femme qui s’appelle Emma.
セ マ ファム キ サペル エマ
こちらは私の妻で、エマという名前です。
This is my wife whose name is Emma.
主な家族メンバーを表す表現をまとめてみました。最後に「家族」は以下のようにいいます。
famille
ファミーユ
家族
family
「famille」は女性名詞ですので、「私の家族」という場合は「ma famille(マ ファミーユ)」といいます。
フランス語一人称単数の所有形容詞
今回の例文に何度も登場してきた、「私の」を表す所有形容詞の変化をまとめておきます。
男性単数 | 女性単数 | 複数 |
mon | ma(mon) | mes |
モン | マ(モン) | メ |
フランス語の所有形容詞は後に来る名詞の性と数によって変化します。ただし、母音で始まる女性名詞が後に来る場合は、男性単数形(mon)を使います。
私の(男の)友人 mon ami(モナミ)
私の(女の)友人 mon amie(モナミ)
「s’appeler」の現在形活用
今回、ときどき例文に登場した、名前を述べるときの動詞「s’appeler」の活用(直説法現在)を掲載しておきます。
je m’appelle |
tu t’appelles |
il/elle s’appelle |
nous nous appelons |
vous vous appelez |
ils/elles s’appellent |