中国にいた時に受けた印象では、中国人は男性も女性も、早く結婚したがる風潮があるように思います。そもそも、結婚や恋愛に関しては、日本人の私たちに比べると、より深刻に受け止めたり、真面目に考えている人が多いように思います。
中国人にとっての「結婚」は未だに子孫繁栄のため
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日本では、「結婚=出産=跡継ぎ」という考え方は薄れつつあると思います。最近は子どものいない夫婦も増えましたし、離婚するカップルも多いですよね。
しかし、中国では、地方によってかなり異なりますが、それでもお嫁さんには男の子を産んでもらって、跡継ぎが欲しいと考える家族も多いようです。
そのせいか、比較的若く結婚するカップルも多いです。
というか、恋愛に発展すると、いきなりプロポーズ!なんてパターンもあります。
中国語でプロポーズというと、オーソドックに「嫁給我!」とか「我们结婚吧!」などが分かりやすい表現です。
中国人の婚姻は家族と家族のつながり
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日本人のとってもそうですが、婚姻というのは、本人同士の関係だけでなく、お互いの家族同士を結び付けるものでもあります。
中国においては、その風習はさらに強く、聞いた話によれば、結婚した夫は、妻の家族全員を経済的に支えなくてはならないという考え方もあるようです。妻と子供の家族を食べさせるだけでも、大変だと思いますが、嫁側の家族全員となると、かなり大きな負担でしょう。
都市部では共働きも多い
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中国人のカップルでは、共働きも少なくありません。もちろん、妻が家庭を切り盛りしたり育児を担当する夫婦もいますが、特に都市部においては、夫婦ともに働くカップルも多いです。共働きの夫婦では、家事も夫婦で分担するのがほとんどです。
むしろ、料理に関しては、中国人夫婦においては、どちらかというと旦那さんが料理を行うことが多いといいます。中華料理は、重い中華鍋を使った炒め料理が多いので、言ってみれば、重労働です。確かに、中華鍋をふるのは女性よりも男性の方が向いているでしょう。そのため、料理ができるかどうかも、中国人男性のアピールポイントになります。
結婚したら出産は当たり前
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結婚は子どもを設けるために行うというイメージさえあるくらい、中国人にとって子どもを産むことは大切なことです。もし、夫か妻の一方が不妊症だとわかると、それだけで離婚の原因になったりします。これは、地方に行けば行くほど顕著になると思います。
中国は一人っ子政策を行っていますが、一人っ子となるとますます男子の出産が望まれます。
一般に、病院で検査して妊娠したことが分かると、性別を調べます。そして、「おめでとう」の前に「要不要?」と聞かれます。一人っ子しか産めないので、子どもを出産する意思があるか確認するのです。
一人っ子政策と、男女の産み分けの結果、現在の中国人の男女比はいちじるしくバランスが悪くなっています。そのため、特に農村部では女性の数が足りず、東南アジアから、女性が無理やり連れてこられて強制的に結婚させられるという問題も起きているといいます。
夫婦の年齢差も大きい
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中国では一部に大きくビジネスで成功している人がいます。そんな男性の間では、それまで連れ添ってきた同年代の妻を離縁して、若くてきれいな新しいお嫁さんと再婚するのが流行りだと聞いたこともあります。
女性にしてみれば、なんと失礼な話ではないでしょうか。
結婚に経済的基盤は必須なので、中国では夫婦の年齢差が大きいのも特徴です。また、お妾さんなども、暗黙の了解として存在しています。
とはいえ、中国人女性は日本人女性ほど、貞操観念が強くもないようで(日本人女性の貞操観念も薄れてきているかもしれませんが…)、中国人カップルでは女性の浮気による離婚や痴話喧嘩も少なくありません。これも、いわば男女公平と言えるのでしょうか・・・。