日本酒と焼酎の違いを英語で説明する方法

日本酒と焼酎の違いを英語で説明する方法

私が海外で飲食業(日本食)に携わってた時、英語ネイティブからよく聞かれた質問が、日本酒と焼酎の違いについてでした。私たち日本人にとって、日本酒も焼酎も身近なものなので、あらためて違いを説明しようとすると、なかなか難しものです。しかも英語ですからなおさらです。

そこで、今回の記事では、英語ネイティブや外国人に日本酒と焼酎の違いを英語で説明する方法について、まとめてみました。日本国内、海外において、日本食や日本のお酒を扱っている方、必見です。

日本酒と焼酎の違いはそもそも何?

日本酒と焼酎の違い

外国人に日本酒と焼酎の違いを説明するとき、私が試行錯誤した結果、一番わかりやすく説明するポイントは3つだと思います。

  1. 製造方法の違い:焼酎は蒸留酒であり、日本酒は醸造酒である。
  2. 原料の違い:日本酒は米を原料とするが、焼酎は米以外も原料とする。
  3. 飲み方の違い:日本酒はそのままで飲むことがほとんどであるのに対して、焼酎は水やお湯で割ったり、オンザロックなど複数の飲み方で楽しむことができる。

この3つの違いについて、英語で分かりやすく説明する方法とアイデアを紹介します。なるべく英語の初級者でも言いやすい方法として提案してみます。

そもそも日本酒と焼酎は英語で何という?

日本酒と焼酎の違い

日本食レストランや日本のお酒を扱っているお店では、メニューに表記するときにも英語表記を考えてしまうかもしれません。海外で通用しやすい表現として、日本酒はそのまま「Sake」といったり、「Japanese Rice Wine」ということが多いようです。一方、焼酎の方は、「Shochu」もしくは「Japanese Shochu」と表記できます。

焼酎は韓国でもポピュラーで、外国人の中には、焼酎=韓国とイメージする人もいます。ですので、ただの「Shochu」よりも「Japanese Shochu」とする方が、日本をアピールできると思います。

純米酒や吟醸などの英語表記について

日本酒と焼酎の違い

日本酒には、純米酒や大吟醸といった分類がありますが、これはそのままアルファベット表記で「Junmai」「Daiginjo」などとする方がかえって自然だと思います。外国人の中でも日本酒通の人はこれで分かりますし、下手に「Pure Rice」などと訳すよりも、日本酒らしさが伝わるような気がするからです。

海外のレストランでも、日本語をそのままアルファベットで表記していることが多いです。

海外では、日本酒は日本食ブームの影響もあって、とても人気があります。のちに説明しますが、西洋人にとってはワインを楽しむのと同じような感覚で日本酒を楽しむことができるので、食中酒として高く評価されています。

日本の焼酎の知名度はまだまだ低い

日本酒と焼酎の違い

それに対して焼酎の方はイマイチ知名度が低く、外国人で日本の焼酎ファンというのはあまり会ったことがありません。

日本においては、焼酎は健康的であるというイメージや、日本酒に比べると比較的安価なことから、焼酎ブームが始まったと思いますが、海外ではそういった要素から焼酎がポピュラーになるということはあまり想像できません。

日本人としては、焼酎メーカーさんにも、海外への普及に力を入れてもらいたいという気持ちもありますが、まだまだ難しそうですね。

ですので、裏を返せば、日本を訪問する外国人観光客にとっては、焼酎はとても新鮮にうつるはずです。お酒好きな人ならぜひ試してみたいと感じるのではないでしょうか。ですから、日本国内で飲食業に携わる方には、ぜひ、英語で焼酎をアピールできるようになっていただきたいです!

日本酒と焼酎の違いを英語で説明する

日本酒と焼酎の違い

前置きが長くなりましたが、ここからは具体的な例文を用いて、英語で日本酒と焼酎の違いを説明する方法を考えてみます。

What is the difference between Sake and Shochu?
(日本酒と焼酎の違いは何ですか?)

と外国人に質問されたら、まずこう言いましょう。

There are 3 main differences between Sake and Shochu, the first is the process of making it, secondly the ingredients, and lastly the drinking methods.
(日本酒と焼酎の違いは、主に3つあります。まず、醸造方法、2つ目は原料、そして飲み方の違いです)

以下一つずつの説明をしていきましょう。

1.醸造方法の違いを英語で説明する方法

酒蔵、日本酒の醸造方法

The biggest difference is that Shochu is distilled and Sake is not distilled.
(最も大きな違いは、焼酎は蒸留されており、日本酒は蒸留されていないことです)

ここで、キーポイントとなる単語が「distil」です。蒸留するという意味の単語です。通常の日常会話ではほとんど使われませんが、飲食業に携わるなら必須単語だと思います。ぜひ、覚えてください。

ちなみに海外のスーパーマーケットでは、飲み水として、ミネラルウォーターのほかに「distilled water(蒸留水)」も販売されています。

ここでは「蒸留されている」という受身形で使われ、「distilled」となります。

また、他の蒸留酒や醸造酒の例を挙げて、以下のように説明することもできます。

Shochu is distilled, just like whisky or vodka, whilst Sake is not distilled, like wine.
(焼酎はウイスキーやウォッカ同様、蒸留されたお酒です。一方の日本酒は蒸留されないお酒で、ワインのようなものです)

蒸留しているかそうでないかに起因して、アルコール度数にも違いが生じます。

So normally Shochu is stronger than Sake. With Shochu, the alcohol content can be between 25 to 40%, whilst most Sake contains about 15 to 18%.
(ですから、通常焼酎のほうがアルコール度数は高くなります。焼酎は25空0%、日本酒の場合ほとんどは15から18%のアルコール度数になります)

アルコール度数の数字については、扱っている商品ラインナップに合わせて臨機応変に変更してください。

実際には、日本酒は多くの場合製造過程の最終段階で加水するためアルコール度数が下がるのですが、その辺を説明しだすと、混乱を招きかねないので、ここでは省略します。

接続詞として「whilst(一方で)」を使っていますが、実際の会話の中では「and」や「but」などと置き換えてかまいません。ご自分の言いやすい表現で、説明してあげてください。

2.原料の違いを英語で説明する方法

米、稲穂

Secondly, the ingredients are different.
(次に、原料による違いがあります)

Sake is always made of rice, but Shochu is made of different ingrediants, such as rice, wheat, sweet potato, chestnuts, and so on.
(日本酒は常に米を原料とします。しかし、焼酎は幅広いものを原料とすることが可能で、米以外に麦、芋、栗などがあります)

麦焼酎については、wheat shochuという言い方以外に、barley shochuという表記をすることも可能です。

焼酎の原料についても、ご自分が扱っている商品ラインナップに合わせてアレンジすると売り上げにつなげやすくなります。

3.飲み方の違いを英語で説明する方法

日本酒と焼酎の違い

We also drink Sake and Shochu in a different way.
(日本酒と焼酎は飲み方にも違いがあります)

Most people drink Sake straight, but when they drink Shochu, they like to put some ice in or add some water, hot water, soda water, tea….
(多くの人は日本酒をストレートで飲みますが、焼酎は氷を加えたり、水やお湯、ソーダ水、お茶などで割る飲み方も好まれます)

実際には日本酒に氷を浮かべて飲む人もいますが、それは少数派ということで、ここでは無視しています。アルコール度数が高くオンザロックという飲み方をおすすめしたい日本酒がある場合は、スペシャルケースとして紹介してあげましょう。

外国人の中には、日本酒の知識として熱燗で飲む方法を知っている人もいます。そのような方の中には、焼酎は温めて飲むこともできるのかという質問をしてくる人もいるでしょう。

その場合は、お湯割りのことを説明してあげたり、もっとスペシャルな飲み方が提案できるならそれも併せて紹介してあげるとよいでしょう。

日本酒の供し方について

日本酒と焼酎の違い

日本食のレストランや居酒屋でお酒をふるまう時、伝統的な方法として、わざとグラスから酒をこぼしたりしますよね。レストランによって、どんな風に日本酒を提供するかは異なりますが、そういう伝統的な方法で提供しているお店の場合、それを外国人の前でやると相手が固まってしまうことがあります。

例えば西洋のレストランでは、飲み物を提供するときにお客様の前でそれをこぼすということはあり得ないので、「すいません、こぼれてますけど…」といいたげな表情をする方もいます。

でも、それが数回続くと相手も「こういう提供の仕方が日本的なんだ」と理解してくださるようで、「日本酒を提供するときにはなぜ故意にこぼすんですか?」と質問されることもあるかもしれません。

Why do you overfill the glass, when you serve Sake?
(どうして、日本酒を提供するときにわざとこぼすんですか?)

お風呂のお湯やグラスに注いだ液体が、ふちからあふれ出している状態を「overflow」といいます。わざとこぼしてお酒を注ぐ動作は「overfill」という動詞を使うことができます。

ついでに、グラスのふちいっぱいに液体がすりきり状態になっている場合は「top of the glass」とか「brim of the glass」という表現ができます。

さて、こぼし注ぎの質問に対する答えですが、

Because we want to make sure it’s a full measure. Some Japanese customers would complain if they were not served a glass of Sake which was overflowing.
(なぜなら確かにコップ一杯のお酒を提供していると、お客様に伝えたいからです。日本人のお客様の中には、こぼし注ぎをしないと、日本酒が十分に提供されていないと苦情を言う方もいらっしゃいます)
後半部分のif以降は、「if we don’t serve like this」と簡単に言うことも可能です。「this」はこぼし注ぎのことを指しています。

この質問について正しい回答は調べていませんが、私はいつもこんな感じのことを答えていました。こういうと、たいてい相手の外国人は笑って納得してくれるので。

みなさんは、それぞれ自分らしい、ウイットに富んだ回答を用意しておいてはどうでしょうか。会話がはずみますよ!

さらに詳しく日本酒を解説したい方は、日本酒に関する知識を英語でインプットするのがおすすめです。

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