「～したい」という意味を表す英語といえば「want」ですね。
でも、さらに強い願望や欲求を表すのが「desperate」という形容詞です。
この「desperate」、イギリス人はユーモアを込めて使うことも多いので、ぜひともマスターしておきたいところです。
今回は、ややイギリス的表現となりますが、「desperate」の使い方を紹介してみます。
desperate の意味
「desperate」は形容詞として働き、「自暴自棄の」や「絶望的な」という意味を持つと紹介されています。
「やけばちの」という訳が当てられている説明もあり、「これって、日常生活に使う単語なの？」と思われるかもしれませんね。
でも、特にイギリス英語においては、「強く欲求する」「強く必要とする」という意味でも使い、ユーモラスに用いられることもあるのです。
desperate for ～
この意味で使う日常会話としての「desperate」は、イギリス英語に多いみたいですね。
イギリス人はお酒を飲むのが好きな人が多いですが、こんなふうにいうことがあります。
I’m desperate for a drink!
（飲みたくて仕方ないよ！）
「desperate」は、何かを強く欲することをいいますが、「何を」求めているのかについては前置詞「for」を置いて表します。
He was desperate for help.
（彼は必死で助けを求めていた）
They were desperate for water after wandering in the desert for a few days.
（数日間砂漠をさまよっていた彼らは、水を求めて必死だった）
desperate to do
「desperate」の後に、to＋動詞の原形を置き、「～したいと切に欲している」を表すことができます。
He is just desperate to be loved.
（彼は愛されたくてたまらないだけだ）
He was desperate to find a well-paid job to pay off his debts.
（彼は借金を返すため、稼ぎのよい仕事を見つけることに必死だった）
Passengers were desperate to escape the sinking ship.
（沈みゆく船から逃げ出そうと、乗客は必至だった）
The artists are always desperate to be creative.
（芸術家はいつも創造的であるために必死だ）
She was desperate to lose weight, because she believed that if she did, she would be loved.
（彼女は痩せることに必死だった、なぜなら痩せれば愛されると信じていたから）
desperate を単体で
「desperate」には、「必死な」「深刻な」という意味もあり、形容詞として単体で使うことも多いです。
The important thing on a first date is not to make yourself look desperate.
（初デートで大切なのは、必死であることを見せないことだ）
I wanted to go to the pub for a bit to have a beer, but I wasn’t desperate to.
（ちょっとパブに行ってビールを飲みたい気分だったが、必死だったわけじゃない）
「強く欲する」という意味で使う「desperate」
「desperate」にはこのほかにもいろいろな意味がありますが、今回は「強く欲する」という意味で使う例文を紹介してきました。
この意味で使われる「desperate」は、英語ネイティブの日常会話にも頻出します。
ぜひ、使いこなせるようになって、イギリス人風のユーモアを楽しんでみてください。
