海外留学に興味がある人にとって、英語の資格試験はとても重要な意味を持っています。大学正規留学のために必要な英語試験としてTOEFLとIELTSがありますが、その違いについてざっくりまとめてみました。
特に正規留学を目指している人であれば、大学・大学院が指定するスコアを取らないといけないので、ここが最初の壁になるでしょう。英語試験というとTOEICが人気がありますが、正規留学の場合、TOEICで行ける大学は少ないのではないでしょうか。
海外の大学(院)が応募者の英語レベルを証明するため奨励している英語能力テストとしてポピュラーなのが、TOEFLとIELTSです。
IELTSとTOEFLの概要
IELTSは「International English Language Testing System」の略で、イギリスのブリティッシュ・カウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などが運営しています。
そのため、出題される問題はイギリス英語寄りになっています。
対するTOEFLは「Test of English as a Foreign Language」の略で、アメリカの教育試験サービス(ETS)が運営しているため、出題される問題はアメリカ英語寄りだとされています。
1. テストの構成
まずテストの構成に関しては、順序が多少異なりますが両方ともListening・Reading・Writing・Speakingの4セクションで構成されています。しかし、各セクションの時間を比べると、IELTSとTOEFLでは結構違いが見られます。
IELTS | TOEFL | |
Listening | 30分 | 60から90分 |
Reading | 60分 | 60から80分 |
Writing | 60分 | 50分 |
Speaking | 11から14分 | 20分 |
上の表を見ると、Writingを除けば、IELTSの方が時間が短いのでその分集中力が切れるというのが防げるかもしれません。
2. 点数のつけ方
スコアの付け方について、IELTSの場合、セクションごとに1.0から9.0で、0.5ずつのバンドスコアで示されます。その4つの平均で全体の結果を出します。
一方TOEFLはセクションごとに0から30の点数をつけ、合計値で結果を出します。
IELTSの場合、上の計算で行くと平均値の小数点以下が.125や.25、.75などが出てきますが、.25以上であれば.5に繰り上げ、.75以上であれば.0に繰り上げられます。例えば、平均が6.75なら7.0となります。
3. 実施方法
TOEFL iBTの場合、試験方法はインターネットで行われるので、ブラインドタッチができると試験に有利になるといえるでしょう。一方、IELTSは基本的に筆記試験となります。
また、SpeakingもTOEFL iBTはコンピューターに向かってやりますが、IELTSでは試験官一人とインタビュー形式で行われます。これも人によって、向き不向きがあるでしょう。
4. 料金
現在、ILETSは25,380円でTOEFLは235$となっています。円高円安にも左右されますが、1ドル108円以下ならTOEFLの方が安いということになります。このため、IELTSの方が受験料が高いことが、ままあります。
さらに詳しいILETSの内容については、別記事にて詳しく書きたいと思います。