東南アジアの国々や地域では、入国審査と言っても、日本のパスポートならほぼ質問無しにパスできることもあります。でも、その他の国ではイミグレーションでいくつか質問される方が一般的でしょう。
私は海外在住で旅行も好きなので、年に数回異なる国の入国審査を通ります。特に海外に住んでいて英語が多少話せるとわかると、入国審査官もどんどん質問してくることがあります。そんな、これまでの経験も含めて、入国審査をスムーズに通過するために役立つ英語フレーズを紹介します。
出発国について
入国審査では、かなりの確率で聞かれる質問です。飛行機での入国の場合、どこから飛行機に乗って来たのかについて尋ねられます。
どこから来たのですか?
出身国を聞いているとも解釈できるし、単にどこから飛行機に乗ったのか尋ねているとも解釈できます。
日本から直行便でやって来た場合は
(I came) From Japan.
でOK。
他の国を経由した場合は、
I came from Japan, via ——.
私のように海外に住んでいる場合、ちょっとめんどうです。
I am Japanese, but I am living in ——, so I came from ——-.
このタイプの質問のバリエーションとして、
どこから飛行機に乗ったんですか?
Where are you from?
出身はどこですか、あるいはどこから来たのですか?
旅行の目的について
これもほぼ必ず聞かれる質問です。
何をする予定ですか?
フレーズの最後に国名つけて聞かれることもあります。入国を希望する国や地域にやって来た目的を明確に伝える必要があります。
観光なら、
Sightseeing
仕事なら
Business trip
(ビジネスビザが必要な場合が多いです。)
その他に、
友人に会いに来ました。
I am going to learn —–.
○○を勉強しに来ました。
トランジット(乗り換え)の場合、
I am going to go to —–(国/都市), (日にち/時間、明日、○時間後など)
目的を尋ねる質問のバリエーションとして、
今回の旅の目的は何ですか?
Why did you come to —?
なぜこの国に来たのですか?
職業について
職業についての質問も比較的良く聞かれます。
仕事は何をしていますか?
What is your job?
職業は何ですか?
職業については、入国カードに記入する場合が多いので、それと矛盾しない答えをしましょう。
オフィスで働く会社員なら
I am a office worker.
自営業(self-employed)や、ビジネスを行っている場合、どんな産業に携わっているのか、少し具体的に述べる方がいいでしょう。私は、「I am a web designer.」といっています。
滞在日数について
入国審査では、滞在日数を必ず聞かれます。入国カードに記入していても、英語が理解できるとわかると、いろいろと質問されることもあります。
(国/地域に)何日滞在する予定ですか?
How long will you stay?
どのくらい(長く)滞在するつもりですか?
I am going to stay — days.
私は〇日滞在する予定です。
I will just stay for — hours.
私は〇時間滞在します(トランジットの場合)
I am going to fly back to Japan on —th(日にち).
私は〇日に日本へ飛行機で帰る予定です。
帰国チケットについて聞かれることもあります。
帰国のチケットを持っていますか?
I have a return ticket on —th(日にち).
私は〇日に帰国するフライトチケットを持っています。
短期の旅行である場合やトランジットでの滞在の場合はあまりしつこく聞かれることはありませんが、長期に滞在したい場合や帰国便のチケットを持っていない場合はツッコんで聞かれることもあります。
入国審査官は、入国希望者が国内で何かしらの法に触れる行為(不法滞在や、許可のない就労、ビジネスなど)を行わない人物であるということを見極めるのが仕事です。ですので、その国に不法に長期滞在したり、ビザがないのに就労したりしないということを証明することがポイントです。
そのためには、その国を出国するエアーチケットを提示するのが通常です。出国便のチケットがないと入国を拒否される国もあります。
また、出国チケットを持っていない場合や、長期滞在の場合は銀行の残高証明などを見せて「自分は不法就労する必要がない」ということを審査官に「証明」する必要がある場合もあります。
日本人ならスムーズに入国できるのか
日本のパスポートを持っている場合、ビザなしで入国できる国は多く、入国審査もスムーズに通れることもあります。これは、日本政府がその国との友好関係を保っているからで、ありがたいことですよね。
ただし、私のように海外在住者や、出発国が日本でも居住国(私の場合はカナダ)でない、第三国からのフライトであったりすると、いろいろと質問されることも多いです。
また、短期の旅行で帰りのフライトチケットを持っている場合なら、それほど時間はかかりませんが、そうでない場合、やたらとしつこく質問されたり場合によっては、二人目の審査官と面接(インタビュー)しなくてはいけない事態もあります。
そのような場合は、不法滞在や不法就労など、その国で犯罪を犯すつもりがないことをきちんと相手に伝えることがポイントです。もちろん、不法なものを持ち込んだり輸出するなんてことはもってのほかです。
自信をもって堂々と答えましょう
入国審査官は、相手の反応や態度も観察しているので、英語が苦手でも自信をもって堂々と答えるようにするのがよいと思います。相手の質問が聞き取れなかったときは、「Sorry?」と聞き返します。「What?」は失礼になるので、聞き返すときには使いません。
また、何度も聞かれてもよくわからないときは、「Sorry, I don’t really understand.(すみません、質問がよくわかりません)」と言ってしまいましょう。
この記事の通りにすれば、必ず入国できると保証できるものではありませんが、少しでも準備をしておくと現場でパニックにならなくてすむと思います。この記事が少しでも役立てば幸いです!