まだ英語に触れたことがなかったり、英語ができたらなぁと漠然と思ったりしたことはないですか。英語を勉強したいけれど何から始めていいかわからない。そんな初心者の方に手にしてほしい英語学習本を選んでみました。
基本にカエル英語の本(スリーエーネットワーク)
超がつくほどの初心者にびったりの英文法の解説本です。英語の勉強はやはり文法が土台となります。これが出来ていないと他の何をやっても必ず途中で壁にぶち当たって苦労することになるのです。
だけど英文法は、やれ5文型がどうだの、不定詞の形容詞的用法だのと、初心者には取っつきにくい言葉の羅列にゲンナリしますよね。そんな文法用語をこの本ではまったく使いません。
まったく英語がわからない人たちに向けて書かれたもので、確認問題ですら日本語で書かれた文の中から主語を見つけなさい、という始末です。でもこれが英語の構造を理解する上ではとても良くできていると思いました。
日本語での主語や目的語を見つけさせることから英語でも応用が利くという寸法です。このやり方なら英語が苦手でもストレスを感じることなく勉強できますよね。イラストも可愛いし持ち運びもしやすい大きさです。レベル1~3まで出ています。
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本(幻冬舎)
ずいぶん前に出版された大ベストセラー本なので持っている方も大勢いるのではないでしょうか。「基本にカエル」と同様に英文法を易しく解説しているのですが、こちらはリーディングを主な目的に置いています。
洋書の多読はよく推奨されていますが何から読んだらいいかわからないのなら、この本を事始めにしてみてはいかがでしょうか。おデブ猫とパイ屋さんのショートストーリーを追いながら英語の仕組みが理解でき、リーディングの苦手意識がなくなります。
続編も何冊も出ており、去年には大百科事典も発売されました。こちらもおすすめです。ちなみに著者の向山貴彦さんは今年3月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
改訂版キクタンEntry2000(アルク)
超初心者向けの英単語集です。文法学習と並行して単語も覚えていきましょう。この本はただの単語の羅列ではなく、書く・聞く・読むにも対応しています。そうやって1つの単語を何度もいじくることで記憶の定着度が増すんですね。
タイトルに2000とついていますが、実際は520語で全部基本の単語ばかりです。この数ならハードルが低いので無理なく覚えられるでしょう。1日8語で13週間というタイムスケジュールが組まれています。頑張ってみてください。
くもんの中学英語リスニング(くもん出版)
学習塾の公文が、塾で使うプリントをそのまま本にしたようなリスニング対策本です。基本的に問題を解くことでリスニングの精度を上げる構成になっています。英語を聞くことに慣れていない人が最初に使うのに向いています。
中学1年レベルから段階を上げて3年レベルまで到達する作りです。解答の解説が丁寧に書かれていてリスニングのポイントも教えてくれます。この本をやり込むと英語を聴くことがだいぶラクになります。
英会話なるほどフレーズ100(アルク)
CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ) |
覚えやすい短い言葉で会話は続けることができる、とわかる本です。日本人が間違えやすい部分や文化的背景がどうなっているのかなどのアドバイスをつけ、英米人に眉をひそめられない表現を教えてくれます。
イラストも大きく表示されていて見やすいですし、確認問題は少しだけレベルが上がりますが使える表現ばかりです。ぜひ一緒に覚えて英会話を楽しんでほしいです。
まずは初心者脱出を目指して
まったく英語がわからない初心者の方が始めに手をつける本、を念頭に置いて選んでみました。どの本も堅苦しくなく、継続して英語を勉強するのにうってつけのものです。ぜひ初心者からのレベルアップを目指して利用してみてくださいね。