Crappy や Shitty、あまりいい言葉ではないので、実際の英会話で使用するには注意が必要です。
でも、ネイティブと会話していると、人によってはわりと頻繁に登場する単語でもあるのです。
だから、使用することはなくても、聞いてわかる程度には知っておきたいもの。そこで、今回は、Crappy と Shittyの意味と使い方(?)についてまとめてみました。
Crap と Shit の意味と使い方(名詞)
「shit」とは「くそ」「うんち」という意味の単語で、人や物、出来事をののしるときに英語ネイティブが(人にもよる)よく使う言葉です。テレビドラマや映画でも頻出するので知っている人は多いかもしれません。
よく似た言葉に、「crap」というのもあって、こちらは「shit」ほども有名ではないかもしれません。「くそ」という意味から派生して「くだらないこと」を指し示すことができます。
「shit」はなんとなくより直接的な言葉に聞こえる一方で、「crap」の方が語気が若干やわらかい(?)ためでしょうか。カナダにいるときは、男性だけでなく女性の英語ネイティブも日常のカジュアルな会話の中で使っていました。その影響で私も何度か口にしたことがあります。
How was the film? — Oh, it was crap, a waste of time.
(映画、どうだった?―――いやもう、ひどかったよ。時間の無駄だった)
ちなみに「r」が「l」になると「clap」になり、こちらは「拍手」を意味する別単語になるので注意が必要です。「拍手」といっても「拍手喝采」というよりは「幸せなら手をたたこう、パン、パン」の「パン」みたいに「手をたたく」ことを意味します。
Crappy と Shitty の意味と使い方(形容詞)
「crap」が形容詞形になると「crappy」となり「安っぽい」「くそみたいにひどい」という意味で使われます。
The façade of the house looked crappy, but the inside was well maintained.
(家の外観はガラクタのように見えたが、中はよく手入れされていた)
形容詞化されても語源はやはり「crap(くそ)」なので、あまい頻繁に使用しないことをおすすめしますが。
「shit」にも形容詞形があって、「shitty」になります。
This is a shitty job, but someone needs to do it.
(くそみたいな仕事だけど、誰かがやらなくてはいけない)
「shitty」はともかく、「crappy」はカナダの友人たちは日常的によく使うので、自分も気軽に使ってしまいそうになります。
でも、言葉としては「shitty」と同じカテゴリーに含まれるので、相手とシチュエーションを選んで使うほうがよさそうです。
英語学習者としては使わない方が無難
夫も義兄もサッカー観戦が大好きで、私たちが里帰りしているときは、二人でスタジアムへサッカー観戦に行くことがあります。そんなおり、義母に、
「Do you like watching football?(サッカーを見るのは好きですか)」
と尋ねたことがあります。彼女は
「I watch football on TV, sometimes, but I don’t like to go to watch football.(テレビで見ることはあるけど、サッカー観戦に行くのは好きじゃないわ)」
と答え、そっと
「Because people swear a lot.(なぜなら、みんな汚い言葉で罵るからよ)」
と付け加えました。
―――確かに、彼女(義母)が「shit」や「crap」を使っているところは一度も聞いたことがありません。義母の前ではぜったいそんな言葉は使わないようにしようと、決心した瞬間でした。