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中国語が日本語に与えた影響「四字熟語」について考えてみた

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古来中国から漢字が伝来して以来、日本語と中国語は切っても切れない言語です。
 
漢字のみを駆使して会話する中国語から、日本語は漢字の形を変え、工夫し、新たな「仮名文字」という言語と文化を生み出しました。このあたりのルーツ、漢字が読めない人のために発音表記を文字として組み上げた韓国語のハングル文字にも通ずるものがあります。
 
しかし、未だに日本独自の仮名文字と中国伝来の漢字をうまく融合させて使っているのは日本語ならでは。そして隣国中国とも、文字と言葉の影響を相互に与えてきました。
 
私たち日本人も何気なく使っている中国源泉の言葉、どんなものがあるでしょう。

日本語に深く浸透する四字熟語

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学校の国語の授業で学んだ四文字熟語も、多くは中国から伝わったものです。四字熟語は中国語では成语(chéngyǔ:チェンユィ)と言います。
 
中国の四字熟語は昔の出来事(=故事)をもとにしてできるものや、数字などを組み合わせて様子を表す表現が多くあります。中国史からきたもので言えば「四面楚歌」「臥薪嘗胆」「孟母三遷」など。
 
日本語でこうした四字熟語を使うとややもったいぶった表現になりそうですが、中国語では小学生くらいの子どものふだんの会話でも、何気なく使っています。

ことわざや歌にもなった四字熟語

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物事の完成に至る前のひと手間を残した状態を表す「画竜点睛を欠く」。成長を助けるつもりでかえってダメにする「助長」などは中国語の成語から来ています。
 
中国語ではそれぞれ「画龍に睛(=目)を点ける(作品に最後の仕上げをする)」(画龙点晴:huàlóng diǎnqíng:ホアロン ディェンチン)、「成長を助けようと苗を抜く」(拨苗助长:bōmiáo zhùzhǎng:ボーミアオ ヂューヂャン)と言います。
 
日本語とは使い方が少し違っていたり、省略して使われていたりします。うまいもうけ話に期待して失敗する「株(くいぜ)を守る」(守株待兔shǒuzhū dàitù:ショウヂュゥ ダイトゥ)という逸話は、日本の童謡「待ちぼうけ」にもなっていますね。
 
物語の本質を漢字わずか四文字にまとめる中国語の集約力もさることながら、日本に伝わって使われていくうちに四文字がさらに短く縮むあたり、日本語も中国語も省略の文化という点では深い共通点があるようです。

こんなものも?意外なところで見つかる中国語

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日本語に伝わる中で少しずつ言葉の形や意味合いが変わったりしていますが、私たち日常何気なく使う言い回しの中にも、「えっ、こんなものが?」という中国語が隠れていたりします。
 
例えば「まったく意味が分からない」という意味の「ちんぷんかんぷん」。実は中国語の听不懂看不懂(tīngbùdǒng kànbùdǒng:ティンブドンカンブドン)が語源だそう。
 
また逆に、「消費」「想像」「必要」など、日本語から中国語に伝わってそのまま定着したものも。やはり日本語と中国語は切っても切れない関係にあるようです。

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