中国語を学んでいる日本人はたくさんいます。日本人にとって、同じ漢字を使う中国語は、何となく敷居が低く、始めやすく感じる人が多いようです。確かに、感じが読める日本人は、中国語学習者として、それだけで有利です。でも、中国語は独学でマスターできるものでしょうか?
日本人の中国語学習者は発音で苦労する
日本人の中国語学習者にとって、中国語の読み書きはあまり難しくありません。最も難しいと感じるのは、中国語の発音でしょう。ある単語の発音が聞き取れないということは、その発音ができていないということです。
つまり、スピーキングとリスニングは表裏一体なので、中国語の発音が苦手な人は、どちらも出来ないということになります。
スピーキングとリスニングができないということは、会話ができないということです。ですから、中国語会話をマスターしたいと思う人は、まず正しい発音を身に付けなくてはいけません。
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発音は独学では身につかない
残念ながら、中国語発音に関しては独学で学ぶのはかなり厳しいと言わなければなりません。自分の発音が正しいかどうかは、それをチェックしてくれる人がいなくては判断できません。しかも、中国人であれば、みんな発音が標準的かというと、そうではありません。
私たちノンネイティブが学ぶ中国語は、中国北京周辺で話されていた中国語を基本として体系化されたものです。そのため、北京語とも呼ばれます。
中国では多くの方言が話されているので、中国人の中でも、この標準語(中国国内では「国語」もしくは「普通話」と呼ばれます)を話せない人がいます。ですから、中国語を学ぶ時の教師を選ぶときにも注意が必要です。
独学では何年やっても身につかなかった私の経験から言って、独学で勉強できるのは文法と語彙、読み書きだけです。私が中国語を始めた当初は、中国語のテキストを買って独学で勉強していました。
それで、一年半くらい勉強した後に、台湾に旅行しましたが、やはり発音が全く通じませんでした(筆談はできます)。帰国後、中国語会話教室に通い始めました。中国人の先生について、とりあえず会話を練習したという感じです。
どんな講師を選ぶかも大切
私が本当に通じる中国語の発音を身に付けたのは、大阪のある通訳翻訳養成学校でです。そこで、ディクテーションをやりながら、本格的な基礎の発音を日本人の先生に学びました。
ちなみに、その日本人講師は、彼女自身台湾で中国語を身に付けたらしく、私の発音は、中国人に言わせると台湾訛りがあると言われます。いったん、中国語の発音のコツがつかめると、あっという間に上達しました。なぜなら、文法とボキャブラリはある程度独学で学んでいたからです。
中国語初歩は独学で学ぶことも可能です。でも、本当に中国語会話を身に付けたいなら、ネイティブとの練習は不可欠だと思います。