英語を勉強している人で、英語ブログを書いてみたいという人は多いかもしれません。
でも、いざ英語ブログを書こうというときになって、「どこで書けばいいのかな」「どんなブログサービスを利用すればいいのだろう」と疑問に思うことでしょう。
私はすでに英語ブログを書き始めて数年になります。そこで、これまで使ってきたプラットフォームの中で、英語ブログにおすすめなブログサービスを紹介しておきます。
英語ブログを書くためのプラットフォームを選ぶポイント
英語ブログを書くときにどのプラットフォームを選ぶべきか、その選択基準として次のようなポイントを考慮するべきだと思います。
- 英語話者(ネイティブ)にどれだけ読まれるか
- プラットフォームの使いやすさ(文章が書きやすいかどうか)
- 他ユーザーとの交流の容易さ
私が考えるに、「読まれやすさ」は非常に大切です。
英語でブログを書くとき、たとえ自分のため、自分の英語力向上のためとはいえ、読んでもらいのが本音でしょう。
例えば、日本人によく利用されているブログサービス(アメブロとか、はてなブログとか、noteとか)だと、英語で書いてもほとんど読まれません。
アメブロは、単にフォローバックが欲しくて相手をフォローしたり「いいね」を付けたりするユーザーも多いのですが、ちゃんと文章を読んでくれているのかどうかは疑問です。
読者の反応が得やすいので、モチベーション維持にはいいと思います。英語が読めるユーザーも比較的多いかもしれません。でも、Mediumほどではありません。
noteにいたっては、英語をネイティブ並みに読み書きできる日本人ユーザーもほとんどいないでしょうし、英語ネイティブはプラットフォームの存在を知りません。
ブログに慣れない人にとっては、プラットフォームの使いやすさや書きやすさも重要なポイントですよね。
また、他ユーザーとの交流が容易なサービスであれば、英語コメントのキャッチボールができる機会も増えます。
というわけで、以上の3点を踏まえて、英語ブログを作成するのにおすすめのプラットフォームを選んでみました。
Medium(メディアム)
Meidumのメリット:
- 北米を中心に英語ネイティブユーザーが多い
- シンプルで書きやすい
- パブリケーション機能により、テーマやジャンルごとにライター同士のコミュニティが作れる
- 鍵付きコンテンツは、読まれた時間に応じて収益を受け取ることが可能
- プライベートノート(鍵付きコメント)を使えばネイティブに添削してもらうことも?
Mediumのデメリット:
- 無料ユーザーは無制限で投稿が可能だが、閲覧数が制限される
- 鍵付きコンテンツ(有料コンテンツ)の収益化にはフォロワー100人以上という条件あり
- 過去記事が埋もれやすい
以下、詳しく説明していきます。
英語ネイティブユーザーが多いため読まれやすい
英語でブログを書く場合、一番おすすめしたいのがMediumというプラットフォームです。私自身もここに英語文章を掲載しています。
Mediumはアメリカに拠点を置く文章投稿サービスで、基本的にほとんどのコンテンツが英語です。もちろん、他の言語で投稿することも可能です。私も日本語でも書いています。
ただ、大部分のユーザーが英語ネイティブ、あるいは英語ネイティブに近い人たちなので、英語で書いた文章の方が圧倒的に読まれます。
Mediumは英語ユーザーがダントツで多いので、英語で書けば書くほど読まれます。中には、日本文化に詳しい人や、日本語を学習している人、日本に興味を持っている英語ネイティブも多いので、そうユーザーからのフォローも期待できます。
シンプルで書きやすい
Mediumはもともとライターのためのプラットフォームであり、「文章を書く」ことに特化されています。
そのため、ブログとしてはデザインの自由度が小さくなりますが、英文を書くことに集中できるという点ではメリットといえるでしょう。
テーマやジャンルごとにライター同士のコミュニティが作れる
Mediumには「パブリケーション」という機能が搭載されており、テーマやジャンルごとに他ライターと共同でパブリケーションを作りあげることができます。
マーケティングやガーデニング、詩、俳句(英語)といったテーマに興味を持つライターが集まってコミュニティを構築し、パブリケーションを共同運営していくことで、その興味に最適化された読者に認知されやすくなります。
パブリケーションの規模は大小さまざまですし、相性もあるかもしれません。でも、私も実際に他英文ライターが管理するパブリケーションに英文を投稿することで多くの読者に閲覧された経験を持っています。
読まれた時間に応じて収益を受け取ることが可能
Mediumでは有料コンテンツ(behind the paywallといわれます)を掲載することもできるので、収益化することも可能です。英語ユーザーの中には、月間100万円相当を稼ぐトップライターもいます。とても夢があると思いませんか。
ただし、現在、有料コンテンツを投稿して収入を得るためには、最低限100人のフォロワーを持っていることが条件となります。でも、もともとのユーザー数が膨大なため、英語でコンスタントに投稿していれば、フォロワー100人獲得はそれほど難しいとは思いません。
ネイティブに添削してもらうことも?
Mediumには、プライベートでコメントできる機能が搭載されており、他ユーザーには見えない状態で読者からのコメントを受け取ることができるんです。
たとえば、ブログ内に
「英語学習のために英語でブログを書き始めました。ブログ内で不自然な英語があれば、プライベートノートで指摘してもらえるとうれしいです」
などといったフレーズを(英語で)書き込んでおけば、それを見た親切なネイティブが添削してくれるかもしれません。
Mediumのデメリットは?
Mediumで文章を投稿するのは無料でできます。有料コンテンツ配信も無料ユーザーのまま行うことができます。
ただ、Mediumで公開されている投稿を閲覧する場合、無料ユーザーは毎月3本までという制約があります。すべての投稿を制限なしで読むためには、月5米五ドル(あるいは年50米ドル)の会員費を払って有料会員になる必要があります。
もう一つ、MediumはあくまでSNSの一種なので、投稿した過去記事が埋もれやすいという欠点を持っています。検索エンジンには強いため、しっかりと作りこんだ文章であれば検索から閲覧者を呼び込むことができますが、軽い日記程度の文章の場合、時間が経つと読まれにくくなります。
Tumblr(タンブラー)
Tumblrの特徴
- デザインがおしゃれでクリエイターの利用者が多い
- 多種多様なコンテンツの投稿が可能
- リブログやコメント機能でユーザー同士の交流に有利
- 有料コンテンツ販売やチップ機能など、クリエイター収益機能が続々導入されている
英語ブログにTumblrをおすすめする理由
Mediumの次におすすめするのが、Tumblrです。
Tumblrもマイナーですが、それでも英語ユーザーは多いのです。だから、英語読者に読まれる、フォローされやすいというメリットがあります。
実際に、英文ライターの人に「どこのプラットフォームでブログを書いていますか」というアンケートがFacebookで掲載されていたんですが、やはり上位の中にTumblrが入っていて、英文ライターはブログプラットフォームとして使っているんだな、と思いました。
Tumblrはデザインがおしゃれなので、クリエイター系の人が良く使ってます。だから、クリエイティブな文章を書きたい人は、かなりおすすめ。
収益化の面でいうと、現在、Tumblrの方でいろいろ頑張っているみたいで、今後、有料コンテンツの販売やチップ(投げ銭)機能などが続々追加されているようです。
LinkedIn(リンクトゥイン)
LinkedIn(リンクトゥイン)は、ビジネスに特化されたSNSで、これも日本人ユーザーが多くないプラットフォームですが、英文ライターの中でもビジネスやマーケティングに詳しい人はよく使ってます。
というよりもむしろ、ビジネスやマーケティングの話題で文章を書いている英文ライターでLinkedInを使っていない人の方が少ないといっていいくらいでしょう。
英語圏では、Facebookに代わるビジネス用プラットフォームに位置づけられつつあるという指摘もあり、英語文章で本格的にビジネスを展開していくなら、利用しないのはもったいないくらいです。
文章そのもので稼ぐのは難しいかもしれませんが、検索エンジンにも強いという印象があるので、LinkedInの投稿から自分を認知してもらうという意味では効果的かもしれません。
Instagram(インスタグラム)
インスタグラムは日本人ユーザーも増加中のプラットフォームですが、画像中心のSNSなので、「インスタでブログ?」と感じる人もいるかもしれません。
でも、実は、インスタをブログとして使っている英語ネイティブのブロガーは多いです。インスタはスマホから投稿する仕様になっていますが、パソコンから文章を入力して長文を公開することも可能です。
ただ、基本的には画像シェアSNSなので、ブログとして使うとしても各投稿に画像が必要となります。画像付きの日記などには、ピッタリだと思います。
Blogger(ブロガー)
BloggerはGoogleが運営するブログサービスで、やはり英語ユーザーが比較的多いです。
ただ、コミュニティが弱く他ユーザーとの交流がやりにくいというデメリットがあります。その反面、あくまでもブログ作成サービスなので、LinkedInやInstagram、TumblrなどのSNSよりも「個人ブログ」を構築しやすいといえるでしょう。「ちゃんとブログを作っている」雰囲気があります。
SNSはタイムライン上で投稿が流れていくきらいがありますが、Bloggerで作ったブログはあくまでも「ブログ」なので、過去に投稿したブログ記事の管理も容易です。
さらに、BloggerはGooleアドセンス広告との相性もよいので、収益化しやすいというメリットもあります。アドセンスが無料で使えるのは、ここに紹介するプラットフォームの中で唯一Bloggerだけです。
WordPress(ワードプレス)
WordPressはブログ作成ツールとして、世界中で大きなシェアを占めるサービスです。無料で利用することも可能で、その場合はWordPress.comにアカウントを作ってブログを作成していくことになります。
WordPressには無料版のほかに、サーバーを設置して使うタイプ(つまり初期費用が必要)なタイプがあり、サーバー設置型だとかなりカスタマイズ自由度が高いです。
ただ、ワードプレスもユーザー同士のコミュニティが弱いので、読者を獲得するにはSNSで拡散するなどの自己努力が必要と思われます。
とにかく自由度が高いというのが一番のメリットです。以前は、HTMLやCSSといった専門知識も必要でしたが、現在はそれが無くても使えるようにかなり進化しています。だから、ブログ初心者でも使いこなすのは難しくありません。
しかし、最初のブログ立ち上げ時期には読者獲得に少し苦労する点があるため、ブログをまったくやったことがないという人にはあまりおすすめできません。
上手にプラットフォームを選んで英語ブログで英語力をアップ!
個人の好みなどもあると思いますが、やはりモチベーションを維持するためにはたくさんの英語読者に読まれることは大切な要素だと思います。
そういう意味では、考えれば考えるほど、Mediumが一番良いように思えてきました。
もちろん、ワードプレス以外は完全に無料で利用できますので(Mediumは文章投稿は無料ですが、無料ユーザーの場合、閲覧できる投稿数が制限されます)、とりあえず複数のサービスを利用してみるというのもいいかもしれません。
ご自身でいろいろ試してみて、気に入ったものを選び、そこに継続してブログを投稿するというスタンスでよいでしょう。
英語ブログは継続が大切です。長く付き合うことができるプラットフォームに出会えるといいですね。