日本語で話をするとき、断言を避けたいという気持ちがはたらくためでしょうか、「~っぽい」「~みたいな」「~な感じ」といういい方をすることがありますね。
これらの表現を多用し過ぎてあいまい化された言い回しは、聞いているとイラっとすることもありますが、その一方で便利でもあります。
「~っぽい」を表す「-ish(イッシュ)」が便利!
このような「~っぽい」といういい方は英語にもピッタリな表現があって、それが「-ish(イッシュ)」。
What time do we meet tomorrow? — How about five-ish?
(明日何時に会う?――5時くらいでどう?)
このように時間や年齢、色などの後に「-ish」をつけて、「~くらい」「だいたい~」というニュアンスを表します。ネイティブはよく使うので、覚えておいて損はないでしょう。
「-ish(イッシュ)」は数字以外の名詞にも使える
口語で使う表現で、書き言葉においては、カジュアルなテキストメッセージのみで使用する方が無難です。
How old do you think she is? — I think she’s about sixtyish.
(彼女いくつくらいだと思う?――だいたい60歳くらいだと思うよ)
このようにアバウトな年齢を述べるときにも便利ですし、
I love her eyes. She has sort of greyish green eyes, and sometimes they even change into an orangey colour.
(僕は彼女の瞳を愛している。彼女は灰色がかった緑色の瞳をしているが、ときにはオレンジ色っぽく変わることもある)
・・・やや詩的な表現ですが、こういうふうにも使えるということで。
ちなみに「orangey」は「オレンジ色的な」という意味で使っていますが「orangish」と置き換えても意味はほぼ同じです。
使いすぎない程度に使いたい「-ish」
英単語の中には、「childish」などのようにすでに一つの単語として成立しているものもあります。ここからの連想で覚えていけばすぐに使いこなせそうです。
ただし、たとえ口語であっても、あまりに連発すると、日本語同様「うっとうしい」「あいまいすぎてつかみどころがない」印象を与えてしまうことがあるかもしれません。効果的に使いたいものですね。