「confession」は、日本語では「告白」と訳されることが多いですね。
そこからの連想だと思いますが、愛の「告白」を意味すると考えている人も多いかもしれません。
しかし、英語で「confession」というと、実は愛の告白とはまったく異なる可能性が高いのです。
今回は「confession」について、あらためてまとめてみました。
そもそも「confession」の意味って?
日本語で「告白」と訳されることもある「confession」ですが、そもそもの意味を英英辞典で確認しておきましょう。
辞書には次のように定義されていました。
the act of admitting that you have done something wrong or illegal
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/confession
自分が悪いことをした、あるいは違法なことをしたと認める行為
―――ということで、なんとも色気のない定義です。
これは、「告白」というよりも「白状すること」「自白」などの意味としてとらえるべきでしょう。
また、「confession」にはもう一つ、教会などで行われる「懺悔」の意味もあります。いずれにしても「愛の告白」とはほど遠い…
「confession」を使った例文
「confession」を使った例文を紹介しておきます。
The suspect made a full confession to the charges.
(容疑者は容疑を全面的に認めた)
I have a confession to make. I was the one who broke the window.
(白状します。窓ガラスを割ったのは僕です)
以上のように、「confession」にかかる動詞として「make」がよく使われます。
恋愛における「confession」とは
じゃあ、恋愛において「confession」は使われないのかというと、そんなことはありません。
Google検索で「confession about love」あるいは「love confession」と検索すると、たくさんのサイトページが表示されます。
ポイントは、隠していた恋心や気持ちを打ち明ける行為が「confession」だという。逆に言えば、隠す必要のない恋愛感情であれば、「confess(告白する:動詞)」する必要はないのです。
Today, I’d like to confess my love for you because I can no longer hide it.
(今日、君への愛を告白したい。もう隠してはいられないんだ)
Here is my confession: you are everything to me.
(ここで告白します。あなたは私のすべてです)
「confession」の前提として、「隠されていること」があります。だから、恋愛においても、隠すことがない相手であれば、「confession」の必要がないというわけです。
これを受けて私も夫に「私、愛の告白(confession)なんて、あなたにされてないよね」といったら(本当にされた覚えがないので)、こういわれました。
I don’t have any confessions to make because I have nothing to hide.
(隠してることは何もないから、告白することなんてないよ)