「しょうがない」という言い方、日本語でよく聞きますね。これを英語でいうなら、どんな表現ができるでしょうか。
そもそも「しょうがない」はどんなシーンで使われるのかというと、理不尽なことや困難なこと、合理的でないと思うことに遭遇したとき、それでもなすすべがないという場合に使われるフレーズだと思います。
少々、あきらめの気持ちが入っていますよね。
そのようなニュアンスで、英語でも表現できないかと思い、いろいろ探してみました。
「しょうがない」「しようがない」「仕方ない」に相当する英語フレーズを紹介します!
It can’t be helped.
「It can’t be helped.」は直訳すると「それは助けることができない」=「救いようがない」という意味になりますね。
これ、実は辞書にも掲載されていて、次のように解説されています。
used to say that an unpleasant or painful situation, or an unwanted duty cannot be avoided and must be accepted
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/it-can-t-be-helped
(不愉快なことや辛いこと、望まない義務などは避けることができず、受け入れなければならないことを言うときに使われます)
まさに、日本語の「しょうがない」にピッタリくる表現ではないでしょうか。
It’s starting to rain! It can’t be helped, let’s go inside.
(雨が降ってきた!しょうがないから中に入ろう)
He’s always late, isn’t he?
(彼はいつも遅刻するよね)
It’s a bad habit of his. It can’t be helped, let’s wait a bit.
(彼の悪いクセだ。しょうがない、少し待ってみよう)
似たような表現に「I can’t help it.」もあります。
He’s always late, isn’t he?
(彼はいつも遅刻するよね)
Sorry, I can’t help it.
(悪いけど、しょうがないね)
It happens.
「It happens.」を直訳すると「それは起こります」となりますが、「よくあることだ」というニュアンスで使うことができます。
Oh no!!! I dropped my phone in the toilet!
(しまった!スマホをトイレに落としちゃった!)
Uh-oh, it happens sometimes.
(あちゃー、ま、しょうがないね)
It doesn’t rain only when you have an umbrella.
(傘を持っているときに限って、雨降らないよね)
It happens.
(あるある)
There’s no choice.
「There’s no choice.」を直訳すると「選択肢はありません」という意味になります。
「しょうがない」には、他になすすべがなくあきらめる様子、受け入れる様子が暗示されているので、このような表現も使えるでしょう。
Travelling costs more during Golden Week, but that’s the only time I can take a holiday. There’s no choice.
(ゴールデンウイークは旅行費が高くなるけど、その時しか休みが取れないんだ。しょうがない)
I was annoyed when the airline informed me that my flight had been cancelled, but there was no choice.
(航空会社からフライトキャンセルの知らせが来て、むかついたけど、どうしようもないよね)
What’s done is done.
「What’s done is done.」を直訳すると「済んだことは仕方がない」という意味になります。
日本語のことわざ「覆水盆に返らず」に近いといってもよいでしょう。
A: How did you do on your English exam?
(英語の試験どうだった?)
B: It was terrible. I should have studied harder.
(さんざんだった。もうちょっと勉強しておけばよかったよ)
A: What’s done is done. Better luck next time.
(すんだことは仕方ないね。また次、頑張れよ)
I’m sorry I broke your precious glass.
(大切なグラス割ってごめん)
What’s done is done.
(すんでしまったことは仕方ない)
What happens, happens.
「What happens, happens.」は「What’s done is done.」と似た表現ですが、未来に起こりうることに対して「しょうがない」気持ちを表すことができます。
「起こることは起こる」という意味ですが、「なるようになるさ」ということです。
「Whatever happens, happens.」という言い方もあります。
I might not make it because of the tight connections, but there’s nothing I can do about it. What happens, happens.
(乗り継ぎが厳しいから、間に合わないかもしれないが、どうしようもない。なるようになるさ)
Would it be better to cancel the wedding if there is a typhoon? But I feel bad because we’ve invited so many people.
(台風が来たら結婚式は中止にする方がいいかしら。でも、これだけたくさんの人を招待しているから申し訳なくて)
Well, what happens happens. Let’s see how it goes.
(まあ、なるようにしかならないさ。様子を見てみよう)
That’s life.
「That’s life.」は「それが人生だ」という意味になりますが、そんなおおげさな表現ではなく、日本語の「しょうがない」の雰囲気で使うことができます。
It rains only when you don’t have an umbrella.
(傘を持っていないときに限って、雨が降る)
That’s life.
(そんなものさ)
As expected, the connection time was too short and the luggage did not make it.
(予想通り、乗り継ぎ時間が短すぎて、荷物が間に合わなかった)
That’s life.
(しょうがないね)
「しょうがない」「仕方ない」を英語でいってみよう
「しょうがない」「仕方ない」という意味で使える英語表現を紹介しました。
このようなシチュエーションにはあまり遭遇したくないものですが、「しょうがない」とため息をつきたくなることって、ありますよね。
そんな場合には、今回の記事を思い出して、英語でつぶやいてみてください!