高所恐怖症や先端恐怖症…、日本語にもいろんな「恐怖症」がありますが、英語ではどういえばいいのでしょうか。
英語で恐怖症を意味する表現と、さまざまな恐怖症の名称について紹介します。
恐怖症って英語でどういう?
恐怖症という日本語にぴったりくる英語表現は「phobia」です。「phobia」の前に単語がついて○○恐怖症と使ったり、あとに「of ~」を伴って「○○に対して恐怖症です」ということができます。
「phobia」というと、ちょっと専門用語的な雰囲気がありますが、シンプルに「I’m afraid of ~」あるいは「I’m anxious about ~」で「○○が怖い=○○に恐怖症があります」という言い方に変換できます。
気を付けたいのは、 afraid of ~とanxious about ~です。どちらの形容詞を使うかで前置詞が変わってくるので、ここはおさえておきたいポイントです。
- I have a phobia of XXX.
- I’m afraid of XXX.
- I’m anxious about XXX.
上記のような表現にあわせて「XXXphobia」という単語も紹介しますが、「XXXphobia」はかなり専門用語的なものも多いので、英語ネイティブでもみんなに通じやすいとは限りません。
基本は、上の3つの言い方を覚えておくと応用が利くと思います。
これ以外の言い方では「fear of ~」や「○○anxiety」といった表現もあります。
fear of intimacy(対人恐怖症/親和恐怖症)
relationship anxiety(対人恐怖症)
さまざまな恐怖症を表現する英語
日本語でも「高所恐怖症」「閉所恐怖症」などといった恐怖症は比較的よく聞きますね。これらを英語で表現するとどうなるのでしょうか。そのほかの恐怖症もあわせて紹介します。
(何か恐怖症がありますか)
高所恐怖症:phobia of heights/acrophobia
- He has a phobia of heights/ He has acrophobia.
(彼は高所恐怖症だ) - He is afraid of heights/ He is anxious about heights.
(彼は高いところが苦手だ)
acrophobiaは、ギリシャ語由来のakros(頂点)にphobiaがついてできた単語です。「曲芸」を意味するacrobatとおなじ語源なので、覚えやすいですね。
phobiaは可算名詞なので、冠詞「a」が必要になります。一方、acrophobiaは不可算名詞扱いとなり、「a/an」は必要ありません。ちなみにacrophobiaを形容詞化して次のように言うこともできます。
(彼は高所恐怖症だ)
広場恐怖症:agoraphobia
日本語ではあまり聞いたことがないかもしれませんが、高所恐怖症(acrophobia)と綴りが似ていてややことしいので、とりあげておきます。
オープンスペースやパブリックスペースが苦手な人のことをいいます。
(彼は広場恐怖症だ。外に出かけることができない)
閉所恐怖症:phobia of enclosed places/claustrophobia
(私は狭いところが苦手だ)
「○○恐怖症で苦しむ」という場合には、sufferを使って表現できます。
(彼は閉所恐怖症に苦しんでいた)
暗所恐怖症:phobia of darkness/nyctophobia
(彼女は暗いところが嫌いだ。夜でも小さな灯りがないと眠れない)
対人恐怖症:phobia of human relationship/social phobia
Fear of IntimacyやRelationship anxietyというふうに言われることもあります。英語圏でも、人間関係に対する不安症や恐怖症は社会問題の一つになりつつあるようですね。
(彼は対人恐怖症を持っているかもね。いつも不機嫌そうだし決して笑わないんだ)
先端恐怖症:phobia of needles/trypanophobia
(子供が針を怖がるのは普通のことだ。特に先端恐怖症というわけではない)
集合体恐怖症:dot phobia/trypophobia
(小さな穴の集まりに気分が悪くなったり不快感を感じるなら、もしかしたらそれは集合体恐怖症かもしれない)
「恐怖症」に関する英語表現まとめ
恐怖症に関連した英語表現と、さまざまな恐怖症についてまとめてみました。
専門用語がわからなくても、恐怖症を表す表現として覚えておきたいのが以下の3つです。
- I have a phobia of XXX.
- I’m afraid of XXX.
- I’m anxious about XXX.
余裕があれば、以下の点もおさえておきましょう。
-
- a phobia of XXXは「a」が必要、XXXphobiaは「a/an」不要
- XXXphobiaはXXXphobicで形容詞化できる
ここに紹介した恐怖症以外にも、さまざまな「苦手なモノ」に応用できます。ぜひ、使ってみてくださいね。